マウリッツハイス美術館展

先日、真珠の耳飾りの少女を観たくて銀座でフェルメール展に行ってきたが、そこで東京都美術館に偶然、本物が観れるという事を知り、今日、観てきた。この絵が飾られているオランダの美術館が改修工事という事で、その間、日本にやってきた。興味と出会いが一致した運命に喜びを感じた。平日なのに凄い数の人が着ていて、館内に入るだけで30分待ちだった。ゾロゾロ並んで待つ時間に説明など、普通なら読み飛ばすところも、時間つぶしに読んでいたので、並びながら観るのも良いもんだなと思った。 ヨハネス・フェルメールは、妻が裕福だったので、自分なりに作品が描く事ができた画家である。

フェルメールだけの作品展ではないので、色々な画家の風景画、歴史画、肖像画、風 俗画を眺めていたが、油彩は輝き方、かすかな立体感があって良いなと思った。

静物画。人生の儚さを「萎れた花」「時計」「這い回る無視」「髑髏」などで表している。『ワイングラスと懐中時計のある静物』(ヴィレム・ヘーダ)の切ったレモンの果実部など、懐中時計の部分が、絵とは思えない。ただただ、すげぇって畏れ入った。

風景画は『漂白場のあるハールレムの風景』(ヤーコブ・ファン・ライスダール)の風景はもちろんだが、シーツ生地の部分が、素晴らしかった。あと『牧場の牛』(パウルス・ポッテル)の牛の毛並みが、笑うくらい、うまく表現されていた。

そして、ついに『真珠の首飾りの少女』に会う。間近で観れるのは15分並んで、1人10秒ほど。並ぶ前に、遠くからチラッと観たら、肌が青白いのに驚いた。間近で観て、真珠がハッキリしてて凄い奇麗。間近の後ろでは時間制限ないので、そこに割り込んで観ていたが、20分くらい見続けて、また、観たくなって、戻って、20分くらい見続けていた。この絵を修復した日本人女性が情熱大陸で涙を流していて、そんな絵なの?と思ったが、不思議な絵でした。風景画も描いているのもある画家だからか、本物を観ていると、肖像画なのに癒される自然の風景を眺めている気分にさせる。銀座の絵とは全然違った。本物なってと思ったりしたけど、本物は違うなって思わされた。本物の絵が欲しくなる人の気持ちがわかった。本物しか持っていないものってあるんだなって思った。落札額が1万円以下という価値しかなかった絵が、公開され、ここまで魅了するまでになるんだから、不思議なものをもった絵なんだろうな。 お土産コーナーで高画質な複写とか売っていたけど、全然違うって思うようになった自分になっていた。真珠と肌の白さは捉えきれないんだなと感じた。

久々に良い意味で脱力感を感じた。少し時間があいたら、もう一度、観たいと思う。大満足でした。武井咲さんが解説と現代版・真珠の耳飾りの少女を演じていた。

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あけましておめでとうございます^^
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マウリッツハイス美術館展
波平さん