歩いていたらキラリと光るものを発見した。
ムムッ
「500円玉が2つ落ちてる」
そう俺は確信した。
周りに気づかれないように、しかもできるだけ早くコインに近づこうとする俺。
他に気づかれては拾われてしまう。
まるで一瞬がスロ-モ-ションのように、
マンガのコマ割りのように、
ザ.ワ-ルド<わかんないよね>の中の承太郎のように、
時は静かに動く。
「もらった」
そう確信した時、ハッと気がついた。
「ゲ-ムセンタ-のコインだ」
もう既に拾う気はなくしているが、拾わなければならない体勢の俺。
しかたなく拾う。
恥ずかしいので、
「なんだ、この店のコインかよ。他の店のコインかとおもったぜ」
と、
自分でもわけのわからないことを言って足早にその場を去る。
恥ずかしかった。
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