「いや、今きたとこだよ(って昔と変わらず、律儀だな。まだ約束の時間まで10分はあるじゃん)」
「のびたさんとは、初めて会うのに、なんか初めてあった感じがしないね今も東京なの?」
「あぁ(本当はうどん県に転勤したいんだけどね)」
彼女はあの頃ランキング一位を続け、皆さんから愛されていた名古屋の絶対的女王。あの日は徹夜で皆さんに挨拶していた、昭和の匂いがする高校二年生だった。のびたは途中で寝てしまったのを少し後悔している
「でも、よく約束覚えていたな。二十歳になったら名古屋で誕生日パーティーやろうって日記に書いたけど、のびたも半信半疑だったよ?でも、見せたかったな。次の日の日記はもう君のことでいっぱいだったよ。一人一人に丁寧にコメントするし、性格見抜くのは鋭いし、記憶力はいいし、本当に皆さんに愛されていたんだね」
「そ、そうなんだ私もなんか心にポッカリ穴が空いたみたいで、翌日歩いてて転んじゃったよ………」
「でも、あれだけブログに時間さいたらピアノの練習にも勉強にも差し支えるし、良かったんじゃないかな?」
「そ、そうね。あの時はいつどうやってお別れするのがいいか悩んだんだけど、今、思うと、あれがギリギリだったのかも……」
「で、今は何してるの?」
「も、もちろん、夢に向かって不器用なりに一歩一歩進んでいるよ第一志望の大学にも受かったし、今ではのびたさんの後輩だよ」
「う、受かったんだ。それは、本当におめでとうでは、遅ればせながら大学の合格祝いと二十歳の誕生日のお祝いだね。あ、店はちゃんと探しておいたよ星が好きだったから夜景の綺麗なレストランを貸し切っっておいたから☆」
(店のドアの前。ドアには「夢の扉」って書いてある)
「さぁ着いたよ実は誰が来てるかはしらないんだけど、きっと全国から君のお祝いにきてると思うよ」
(のびたはゆっくりとドアをあける。一斉にクラッカーがなる)
えーこの後はみなさんにお任せします。のびたが三年後に何をしてるかはわかりませんし、皆さんもきっとそれぞれの道を歩んでいると思いますが、こんなひと時を過ごせたらとも思いました。
歩ちゃん
三年後の二十歳の誕生日にナナちゃん人形で………
akiさん
まだ起きてたんですか
札幌出張前に風邪こじらせたら、大変ですよ
でもakiさんに誉められて嬉しいです。
ドアの向こうにはカフスボタンをお洒落につけたakiさんが得意のAkipediaを披露してくれているんですね
早く風なおしてくださいね