暴れ馬とは訳が違う

暴れ馬とは、すなわち、気性の荒い馬。きかん坊と言われる。
競馬で歴史や血を残すような馬は、争いを好まない大人しい賢さや理性さえ持ちそれをレースでも発揮した馬も、得てして狂気のように気性が荒い場合もいる。
ミホノブルボンは縄張り争いや意地悪な馬に挑発されても我関せず、故に最後は究極のトレーニングとローテーションの前に屈腱炎を発症したが立てなくなるためサラブレッドの命と言われる脚を痛めても、死に至る怪我ではなかった。気と体、両方の意味で生来怪我には強かった。
オグリキャップはレースが始まる前にいつも飛ばす馬がいるから抑えよう、つまり展開を考えていたと言われる。優しい白の毛色にまるで現れるように長生きした。この二頭は自らの現役時代の強さにはほとんど及ばない仔しか出せなかった。
一方、子供が活躍しすぎて自分の親戚が増えてしまい最後は種付け出来なくなるという「血のジレンマ」と称されるほど子供が走ったイギリスの名馬セントサイモン、アメリカの名馬で見栄えのしない血統ゆえに日本に輸出されたサンデーサイレンスは共に常識以上に気が強かった。セントサイモンは少しでも穏やかになるようにと部屋に放された猫をすぐに咥えて叩き殺してしまったという話が有名であり、サンデーサイレンスはレース中他の馬に噛み付きに行った。現在日本で活躍するオルフェーヴルやゴールドシップの父でサンデーの子供にあたるステイゴールドも気が荒くレース中たびたび真っ直ぐ走らなかった。そのような馬の方が得てして競争ではプラスに働き仔が走ると言われたりする。

馬なら良い。そんな馬たちもレースでは走り、力のない人間でも牧場ではたくさんの馬を管理している。

本題だが、原子力発電。どんな暴れ馬でも、特定の気を許した人間やジョッキーがいて活躍できる。たいていの暴れ馬でも、見事に乗りこなせるジョッキーがいる。
原子力発電に詳しい人など、いない訳ではないはずだ。しかし、車は安全と言われる日本人でも、原発は制御出来なかった。
最初の原発の爆発の時、管首相や大臣などの対応が責められたりする。気持ちも分かるし是非もさておく。爆発してどうすべきかなど首相がばっちり把握出来ているはずがない。「早急に」社員、専門家の意見を伺い、連携を取る事。首相はそれ自体はしたはず。そのような時に備えてマニュアルなりもあったはず。それでも、爆発後もままならない事が続くのが原発。
他国への輸出?狂気だと思いませんか。

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