今夜はキミの話をしようか

キミと出会ったのは
大学に入学してすぐの頃


たぶん
サークルの部室かな






最初に何を話したかは
まったく覚えてない


いつの間にか
よくつるむようになった





学部が違うから
同じ授業はないし


だから
同じ敷地にいても
すれ違うこともない


なのに、なんでかな？


サークルの時は
コンビ芸人みたいに
常に一緒


それが自然だったし
大好きだった






一度だけ
仲違いした



私はとても子供で
キミはついに
堪忍袋の緒が切れた





その夜電話して
泣いて謝ったのを覚えてる



ここで手を離したら
一生友達に戻れない


なぜだか
そう思ったんだ







あれから
人生の半分近く





なんだか
長年連れ添った夫婦みたいに


なんにもしない時間を
共有できるようになった





あとは
キミが嫁に行くのを
見届けるだけだよ



適齢期の娘を持ったお父さんて
こんな気持ち？



いや？
孫の誕生を心待ちにする
おじいちゃんの気持ち？？





末永くよろしく頼むよ
わが親友



HAPPY BIRTHDAY