ロックなクラシック魂




新年の幕開けというのに
昨年の暮れの話です







『ベートーベンはすごい!全交響曲連続演奏会2011』
に行ったのさ






交響曲って
だいたい1曲30〜40分



×9てことは
少なくとも5〜6時間
じっと座って聞いてないといけないわけで



1ヶ月程前から筋トレして
体力つけてから臨んだのさ



役立ったかは
知らんけどな










当日配られた
スケジュールによると
演奏会は休憩やトーク含め
約10時間半



13時からなのに
終了予定23時半!?



おいおい…
先が思いやられるな…
もう若くないんだぜ…



とヘコんだのもつかの間
第1番第2楽章で
早くも意識を失う



アレだね
クラシックって
α波出てるよね



なんていうか
リラックス?したよね



でもうっすら記憶に残るのは
なんだか聴いたことあるメロディー



この時からすでに
第9番のかけらが
生を受けていたんだね



なんだか似てるなと思いつつ
居眠りこく私を起こしたのは



第3番〈英雄〉



カッコイイ
めっちゃカッコイイ



体の内側から
ドンドン花火が上がるみたいな
思わずヘッドバンキングしちゃうみたいな
うおおおッ!!みたいなノリ



ロックだよ…
ほとばしるパッションだよ…
熱い魂の叫びだよ…ッ



そう感じてたのは
きっと私だけじゃない



だって舞台上の演奏者も
体が激しく揺れている



1st Vnの若紳士なんて
激しすぎて腰が浮いてたし



(私は彼をマイ・プリンスNと名付けた)



2nd Vnのトップなんて
はかない髪を振り乱して
鬼気迫る形相だ



(彼は親友のお気に入り)



終演後には残ってないのでは…?
と心配になるほどの熱演ぶりに



観ているこちらも
知らずリズムに溶け落ちて



混ざり合って
ひとつの生き物になったような



とてつもない高揚感



ベートーベン…
すげぇ……



どんな賛辞よりも
拍手と感嘆の雄叫びしか
出てこなかったんさ











そして迎えた
第5番〈運命〉



この曲には
たくさんの思い出がある
呼び起こされる感情がある



あれは中学生3年の時



音楽の授業で
初めてまともに聴いた時



泣けて泣けて
仕方がなかった



この頃は



学校で級友とうまくいかなかったり
受験でピリピリしてたり
反抗期真っ只中で両親とぶつかってたり
ストレスが原因で病気になったり



心も体も
ぐちゃぐちゃだった



そんな時に聴いたこの曲で
なんだか泣けて仕方なかった











大学生の時は
大学オケで演奏した



初心者だったけども
念願の1st Vn



でもやっぱり
どうしたって初心者で



どんだけ練習しても
ちゃんと弾けた試しがない



指は回らないし
ボーイングはちぐはぐで
音はボロボロ
リズムはガタガタ



悔しかったし
苦しかったし
同期を妬んだし
後輩が怖かった



ヴァイオリンを
床に投げつけたい衝動に駆られたり



報われない恋に
窒息しそうなほど
のめり込んでたのも
大きいな



第5番は私にとって
「青春」とやらの象徴なのかも










第6番は
大好きなゲームで流れてた曲



実際に聴くまで
気づかなかったけども



穏やかなのに
萌え萌えキュンキュン









そして第7番!
大大大大好きな『のだめ』!



聴いてるだけで
楽しくて楽しくて
ワクワクするような
踊り出したくなるような
テンションMAXな曲



もう眠気は
完全に霧散した〜














そして真打ち登場!
第9番〈合唱付き〉



最初から最後まで
踊り狂いたいほどのカッコよさ!



なんだろう、この
ストイックさ!
セクシーさ!



曲も合唱も
まるで脳ミソをぐわしと掴まれて
グラグラ揺らされてるような
全神経に行き渡る衝撃



マイ・プリンスNも
譜面台に突っ込みそうだ









私は合唱のテノールが
1番好きなので



女声の1/3しかいない男声に
最初戸惑いと不満を抱いたが



そんなのはナンセンス
見事な厚みの合唱だった



自分の声が
もうちょい低かったら
絶対テノールだべ



めっちゃイイよ
ソロもイイけども
やっぱ合唱のテノールだべ



軽く嫉妬気味に
聴いちゃったさ



テンションMAXのうちに
迎えたクライマックス



そりゃもうスタンディングさ
拍手鳴りやまないさ



終了20分押しとか
そんなのカンケーねぇ!



終電ないとか
そんなのカンケーねぇ!



上野駅で親友と
カウントダウンしてNew Year



なかなか乙な
年明けでありました











今年はいろんな意味で
変革の年にしたい



でも
芸術には触れていたい



生活と芸術と
両立できるかの挑戦



当たり前のことが
いかにできてなかったか
身に染みてわかったしね



成長しなければ



ベートーベン
ならびに演奏者の皆さん



パワーをありがとう!

コメント

不適切なコメントを通報する

最新ブログ

HAPPY BIRTHDAY TO 私!
自分的映画祭
百花繚乱
本日の名言