私が、子供の頃も、
「ケン」
と言う名前の雑種犬を飼って、可愛がっていた。
ある日、突然、
ケンが死んじゃった。
たぶん、老衰。
悲しくって、悲しくって、いっぱい泣いた。
昔の事だから、
父が、庭の隅っこに穴を掘って埋めた。
大きな石を置いて、墓石に見立てた。
お線香をあげて、手を合わせた。
それは、
すぐそばに植えてあるバラの花が満開の季節だった。
しばらくの間は、
毎日、手を合わせていたけど、
そのうち、
ケンの影も、すっかり薄くなっていった。
しかし、バラの花。
冬になっても、次々と花を咲かせ、
一年中、花が咲いていた。
母が、
「ケンが、忘れて欲しくなくて、花を咲かせているのよ」
って、しみじみと言うのを
「うん、そうだね」
と、クシュンとなって聞いていた。
そして、
線香をあげて、また手を合わせたのでした。
「もう、1年経つんだねぇ。可愛いかったね」
と、
また、思い出に更けったりなんかして…。
今でも、バラの花を見ると、ケンを思い出す。
でも、
大人になった私は、ちょっと、考えが違う。
あの、バラの花の狂い咲きは、
ケンがいい肥やしになってただけじゃん。
大人になった私は、
母が、美談にしていた話を、
笑い話として、人に話たりしている。
幼なき頃のステキな思い出 U^ェ^U
コメント
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きゃー凄い♪♪Σ(~フ~ノ)ノ
パセーリちゃま、返信コメントした時間が!
20122222222
だよ?ヽ(´▽`)/
素敵。(笑)
壮さん、
バラの花が一年中咲いているのですよ。
ある意味、怖いですよ~
え[?]
階段[?][?]
足、踏み外すわ~(笑)
カクッ…
パセーリちゃま♪
これは、怪談だったの?!Σ(~フ~ノ)ノ
うち、今、一階建ての平屋で階段あいにく無いんだわぁ~。(^o^;
(笑)
mamorukunさん、
あらら…
オチ[?]
実話なんですがね
ニタニタしながら、日記書いていましたがネ
ハーフさん、
あの頃は、
母の言う話を、疑う事なく、素直に聞いていました。
確かに、そういう心境でしたしね
今は、ケンを埋めた所に物置があります。
母に話したら、
「あれ、そう言えば、あの辺りだったわね~」
だって。
ま、いつまでも引きずっても…ですけどね
壮さん、
実は…
死んだ犬が、薔薇の花を咲かせるという、
「世にも不思議な物語り」
怖~い話なんですよ。
なんて、
あ、そうか…
そういう話にすればよかったかな!?
って、これ、実話なんですけどね
そう言うオチが付いてたんですね
パセリさ~ん
ホロッってしかけたところで、肥やしの話で、オイっ!ってなったし~[人差し指]
あのままの流れでいったら、ボロボロ~だったのに~
でも~
でも~
ケンが薔薇[バラ]を咲かせたことには変わりないよね~
……無理泣き
パセーリちゃま、
話し上手[拍手]
でも、大人になって、気付かないで欲しかったな。。[No.1]
壮さん、
うわ~w(゚o゚)w
なんという偶然[☆][☆][☆]
素敵
壮さんへのコメントだよ~ん
壮さん、なにげに、
自分の日記と、コメ返の2つ、ゲットした事になるよ
おめでとう
じゃなかった
[クラッカー][クラッカー][クラッカー][クラッカー][クラッカー]←こっちこっち(あわてちまった)