What　are　Tomodachi?

あることをきっかけに、自分の中の友達の定義を考えてみた。

学生時代は自分も人並みに友達がいたような気がする。

小学校時代は、一緒に虫を捕りにいったり、おもちゃやに親に隠れて銀弾鉄砲買にいったり、ダムへエビを捕りにいった。

中学校時代からは、クラスの仲間より部活の仲間と部活が終わると映画いったり、茶店“SATEN”（今は死語？）にいったり。

高校からは部活もやめて帰宅部　笑（意味通じるかな？）

でも、高校の始めのころ部活が一緒だった奴と外部のテニススクールに行ったり、バイクで六本木に集合してケーキ食べたり（甘党です　笑）。

大学に入るとクラスの仲間とはほとんど疎遠になり（授業出てない、講義のコピーが利益を乗せて販売されていて、嫌気がさした。）、サークルとゼミのメンバーで飲みに行ったり、海、スキー、テニスに行ったり、オールでビリヤード。

たまには一緒にナンパもした。（成功の確率きわめて低い　泣）

社会人になってサークルのメンバーやゼミのメンバーとしばらくは連絡を取り合っていたが、今のように携帯も一般的でなく、当然ラインとかもなく自然と疎遠になっていった。

会社の仲間も特別な仕事を一緒に４年位一緒にやったメンバーがいて、忘れたころに飲み会が開かれる。

会えば、時間の経過を忘れて話がはずむ。

でも、友達なのかって言うと自ではよくわからない。

全くの他人→知り合い→友達→親友（女性との場合→彼女→ワイフ？＜親しさが彼女の先か疑義が出そうだが！＞）

人によって友達の定義はたぶん異なるだろうというのが実感。
自分はいまだに良くわからない。

たぶんこれからもわからないだろう。

誰かがこんなもんだというのを聞いて“そうかな”と思うだけかもしれない。

こんなことを面倒くさく考える自分は変人かも知れない（いや変人？）

自分の中で理想の友達関係かなと思うのは、夢枕獏「陰陽師」シリーズの安倍野清明と源博雅の関係である。

安倍野清明は陰陽師、源博雅は高貴な身分の武士という設定であるが、いつも源博雅が伴も連れず清明の屋敷に酒の肴を持参して二人で清明の屋敷の荒れ野のような庭を見ながら時間を気にせず酒を飲み、博雅が清明に妖しの話を語りかけ、実は清明に助けを求めるために「これはどうも、清明よ、お前の領分の仕事らしい・・・」と言って助けを毎回求める、でも清明は嫌なそぶりもみせず、博雅の話を聞き、解決をする。

こんな関係だと清明にすれば利用されていると思っても不思議はないが、博雅に対して“いい漢（おとこ）よな、博雅は”と彼を好いている。

理由は、博雅は自分のために清明に助けを求めるのではなく、いつも人のためであり、純粋にその問題を解決したいという気持ちが清明には伝わっている。
また、清明とは異なる博雅の純粋さが清明にとって新たな発見であったり、問題解決の糸口になったりするので、清明も一目置いている。

単なる物語とはいえ、お互いを信頼し、でも寄りかかりすぎず、変な義務による縛りもないが、会えば旧知の中で、空いていた時間が全く問題とならないで語り合えるそんな友人が理想だと、ふと思う。

秋の夜長、なんの目的もなく、たわいのない話を時間を忘れて語りあえればなんて、贅沢な望みを密かに思う自分は愚か者です　笑