心の中の新井君

蘭之猗猗,揚揚其香。

不采而佩,于蘭何傷。

今天之旋,其曷為然。

我行四方,以日以年。

雪霜貿貿,薺麥之茂。

子如不傷,我不而觏。

薺麥之茂,薺麥之有。

君子之傷,君子之守。

——幽蘭操

『全唐詩』より



シュンランが咲くと、遠くからもその微かな香りを嗅ぐことができる。

人々はシュンランを摘まないが、
身につけるような感じだけしたら、シュンランそのものに何か損があるか。

美しいものこそ周囲に影響力をもたらす。

今日の思いがけないできごとは私のせいではない。

長年旅をしている私は厳冬の中で育ち始める蕎麦を見て、
生き生きとした成長ぶりに驚いた。

蕎麦は寒い冬に怯えないとすれば、
不利の状況は私に影響を与えられるものか。

厳冬の環境で茂って育つのは蕎麦ならではの特質である。

君子は世の中で会った困難はなんとか乗り越えるはずである。

君子は不利の環境に晒されても自分の意志を貫くことができるものである。

シュンランのように、
寂しさに甘んじることは学問であろうと、
出世であろうと、
寂しさと冷たさに耐え、
平常心で人生の挫折に立ち向かわなければならないことを意味しているのではないか。

しかし、
これは自分を清廉高潔と考えるわけではなく、
君子の道を習得する道そのものが愉快で充実したものからである。



私の心の中で、
新井君、
蘭のように……

コメント

うわぁあせあせ(飛び散る汗)
スゴイ難しい言葉を知ってる
絶対真似が出来ません

新井君と言う方は
素敵な方でしょうね

フォークマン 2013年01月15日

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