卒業、日本武道館、首席

無事に、東京理科大学を卒業することが決まりました。
そして、首席になることができました。
また、総代として卒業式で卒業証書を授与されることになりました。なので、卒業式では日本武道館のステージ(センター)に立ちます。

首席になったことを発表されたのは突然のことでした。

研究室の皆の前で先生から伝えられました。
普通は喜ぶと思うのだけど、自分は自然と涙が出た。
恥ずかしかったし自分でも不思議だった。でも涙はしばらく止まらなかった。

4年間は苦しかった。辛かった。大変だった。それが、この涙なのかなと思う。

指定校で入学したから、自分の行動で後輩たちに迷惑を掛けてはいけないという責任。
私立で学費も高いのに笑顔で送り出してくれた両親への感謝。
そして、一人暮らしを始めて気づいた両親の有難み。
大学生くらいは毎日を頑張って後悔のない生活をしたい。

責任を果たそう、恩返しをしたい、自分を変えたい。
この気持ちがあったから、自分は頑張れたと思う。
平らな道ではなかったし、心が折れたこともあったし、失敗も繰り返した。
でも、自分に負けるな、自分に負けるなと常に言い聞かせてきた。
弱い気持ちが出たらそこで全部が終わってしまう。
正直、自分との戦いだったから孤独だった。

しかも、自分は不器用だから勉強と何かを両立することができない。
だから、勉強を最優先にしてきた。いろいろ耐えて、いろいろ我慢して。
コツコツと『実力主義』の校風の中で実力を身に付けてきた。
失敗しても、やり続けて“自信”を得たときに人間は成長すると学んだ。

本当はね、もっと遊びたかった。サークルとかに入っていろんな人と知り合いになりたかった。もっと友達といろんなところに行きたかった。これが本音。
ときには友達の誘いを断ってしまったことがあった。
「あいつノリ悪いな」とか思われたこともあったと思う。
自分だけに厳しくなればいいのに、周囲にも厳しくなったこともあった。

それでも、自分の前ではいつも笑顔でいてくれた仲間や先輩がいた。
前の研究室の先輩には本当に優しくしてもらったし、その研究室が突然封鎖になって4年生から新しい研究室になったけど、その研究室でも先輩には本当に優しくしてもらった。
一緒に涙を流してくれる人もいた。正直、嬉しかった。
仲間や先輩の皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました。

最後に、首席になったことを両親に電話で報告したら電話越しに母親が泣いていました。
ホッとした。22年も掛かってしまったけど、やっと最初の恩返しができたかな。

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変わるのです
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