怖い話6-2!

隣の住人に届いた荷物。
何故か真っ黒な荷物。

とりあえず、預かる事にした男は荷物を廊下から自分の部屋に移動しようと荷物を持ち上げようとした。

「うー!あれっ?」

異常に重いのである。

結局、宅配便の配達人と二人で何とか部屋の中へ。

それから数時間後・・

「トントン」

男の部屋の扉がノックされた。

隣の親子である。

「あの、荷物を預かってもらっているみたいなんですけど」と母親。

「ええ、これです。」

男が荷物を指差すと、母親はそれを持ち上げようとした。

「いや、それは・・・」

重いんです!と男が言おうとしたところ・・・

母親は軽く荷物を持ち上げた。

「えっ?」

先程、男二人でも持ち上げる事が出来なかった荷物を軽々と持ち上げたのである。

母親が荷物を持ったまま男の部屋を出ていこうとすると、全身黒ずくめの子供が母親の服の袖を掴みました。

そのまま子供の手は引っ張られたのですが、何と人間なら腕があるところに・・・

そこにあったのは無機質な金属の板でした。

状況が理解出来ない男を残したまま親子と思われる二人は自分達の部屋へ帰っていきました。

男は隣に住む親子に興味いや興味以上のものを感じ部屋を覗いてみたくなりました。

物干竿の先に鏡を取り付け隣の部屋へ伸ばしてみました。

鏡の中に映ったのは、例の全身黒ずくめの娘と思われる物・・・

いや、昼間見た時と明らかに大きさが違う!
部屋の天井まで届きそうな高さである。

その黒ずくめの物は鏡に気が付き、こちらに振り向いた。

そして、竿を掴んだ。

男は驚き、手に持った物干竿を落とし部屋の中へ。

壁の向こうでは人間だか何だか分からない物が駆けずり回っている!

どうも男の部屋の前まで来たようだ!

扉の取っ手が激しく回される。

「ガチャ、ガチャ、ガチャ」

男にはどうすることも出来ない!

その時、

「止めな!」

あの母親らしい声がアパート内に響き渡った。

それを合図とするかのように扉の外の気配が消えた。

あれは一体なんだったのだろうか?・・・終

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