舞台「しあわせの支度」

まず難癖をつけさせてもらうと、LOTO6当たって解決って何？(笑)
借金取りも長女の彼氏も、初演にはなかった新キャラらしいけど…完全に蛇足でしょ。
逆にじゃあ前回は、どんな風にオチをつけたのか気になりますが。

でも物語自体は、家族のあり樣を描いたハートフルコメディで、「人」の描き方が本当に秀逸。
どのキャラが言ってることも、正論だけど間違ってるというか。
絶対的に正しい人間がいないことが、非常に共感できるんだよね。

船岡咲ちゃん演じるはるかは、妊娠したと思い込んでいるものの、実に等身大の普通の女の子。
キャラクターに頼れない分、それだけ演技が注目されるわけですが。
普段の明るさと裏腹の不安、真相を知っての怒りと悲しみ。
感情をぶつける様は見事な迫力で、短期間の練習でこれを出そうとしたら、そりゃ喉も痛めるわな(^_^;)
これがシングルキャストだったら、千秋楽までに潰してしまった恐れもあるけど。
悪化させずに済んだのは、ダブルキャストでラッキーだったのかもしれない。
多くのファンが「これまでの演技の中でベスト」と評するのは、お世辞ではなく心底本心だと思います(⌒‐⌒)