長きに渡る忍の最後の戦。
それは若き捕らわれた忍一人の為に忍の世界が終わろうとしていた。
農村の奥に倉が見える、手始めに柳生の者が倉へと近付くが
仕掛けられた爆弾により負傷する、この合図を機に忍一同は攻め立てるが官軍と旧幕府の待ち伏せにより、次々と傷を負ってゆく。
官軍の新兵器を変え潜り人質とされる忍の下へと走る柳生と燈路地一族、ようやく救出することが出来た人質の忍岩津具平吉虎太朗を庇いながら次々に弾丸に倒れる忍一同達。残された者は必死に若き捕らわれた岩津具平吉虎太朗を森へ連れ出す中追っ手も忍を雇い官軍と旧幕府に対抗していた。
激しい戦と知る忍達も命を一つに守らねばならぬ命と引き換えに命を落とす大人や子供達、その光景を間近に視る若き岩津具平吉虎太朗は等しい仲間や自分の為に命を張る忍の姿に涙が止まらなかった。
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