実話-1 武者に礼 の　変。

これは、知人の体験談です。
ウチの話じゃありませんのであしからず。。。。。。

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数年来の付き合いである友人Kの職業は『縫い師』
檀尻や太鼓台を彩る飾り幕などの刺繍が仕事である。

あの時も、今日のような暑い夏の日だったそうだ。
当時のKは、某町から檀尻に飾るための幕を作製していた。
模様は鎧兜の武者姿。
彼の工房は自宅の２階にあるそうだ。

夏休みに入り、息子夫婦も仕事で忙しい、ということで
まだ幼い孫の面倒も見ながらの作業は大変だったらしい。
工房にベビーベッドを置き、孫の相手をしながらの作業。。。

それがある夜から
孫が天井を眺めては、きゃっきゃとはしゃぐ。
孫の視線を辿って天井を見上げても、
そこには何も無い。

まあ、そういう事もあるだろう、とそう気にはしなかった

ところがある夜。

誰もいない１階から、階段をとんとんとんとん。。。
と駆け上がって来る音がする。

誰や？

工房から廊下を見ても、誰もいない。
気のせいかと思うていたら、
やはり孫が天井を指差し、きゃっきゃとはしゃぐ。
そんな状況が数日間にわたり続いた。

さすがに気持ち悪くなり、知り合いの霊能者に見てもらったところ。。。。


なんと
彼の工房に、夜な夜な武者の霊が現れていたという。
刺繍に武者が施されているのを見、感動して毎晩出てきていた、
とのこと。
それを乳飲み子の孫が見ては、バカウケしてたというわけ。

迦楼羅、どう思う？

て聞いてくるから

「えんちゃいますの〜〜〜〜ん？
ベビーシッターしてくれてはるんでしょ？
お礼しとかな。
霊なだけにw」

と、言うておいた。

ま、つまりこういうことですわ。

刺繍に釣られて出て来た武者の霊に
子供が　むしゃ　ぶりついてんねん。

武者なだけにw


おあとがよろしうおすなあ。