「カルメン」(メリメ)&「緋文字」(ホーソーン)

今月は読書のペースがちょっと落ちてるな!月13~14冊読めれば年に150冊、100タイトルぐらい読める計算なんやけど。目標の1000冊まで20代で読むというのは、本が嫌いにならなければ出来るはず。死ぬまでに10000冊というのが大目標やけど!こればっかりは長生きが必要、人事を尽くして天命を待ちましょう。


メリメの「カルメン」は、作者に重ね合わされたフランス人考古学者がスペインへ旅行の時に出会った盗賊ドン・ホセという男のカルメンという女に振り回された人生の話が軸。うまく伝えられてるかな?
僕のブログ(いつもしょうもなくてすいません、読んでくれてる人いるのが不思議です。みんな物好きやねんね笑)でテーマとして扱うここではフランス文学の耽美、がこの「カルメン」にもありますが、耽美といってもいろいろあります。
以前このブログで取り上げたヴィアンの「日々の泡」はキッチュで、ナンセンスで美しい描写を重ねた耽美、「居酒屋」「ナナ」などの作品があるゾラの耽美はアルコールのような酔いどれる耽美、そのゾラに影響を受けた永井荷風の耽美はねばっこいけどとても流れるような耽美、カミュの「異邦人」は崩壊、理不尽、大事なものが欠けたような耽美。古典や森鴎外の「舞姫」のような耽美もあれば、志賀直哉のようなリズムが生む耽美もある。僕の少ない知識の中で挙げましたが、世界には僕の知らない耽美がまだまだたくさんあるのでしょう。
この「カルメン」の文章は、フランス文学の典型のような耽美のミルフィーユではありません。しかしドン・ホセの行動はカルメンによって過ちのパターンにはまってしまい、カルメンをたぶらかし、人として最低といえる裏切りを繰り返すカルメンの言葉や思想、謝りの言葉のパターンとともに読了後心に一つの黒っぽい薔薇が咲いたような感覚になりました。それは耽美を含んでいるとも言えると思います。


ホーソーンの「緋文字」は、結婚前の堕胎によって胸にアルファベットのAの文字を縫い付けられた服を着て生きるよう命じられた女の話。女は言い換えれば純粋で、美しい心で淡々と生き続け周りにある種尊敬のまなざしを向けられるぐらいになり、最後は子供の父の牧師が罪を告白して女とともに全てを精算して新しい暮らしを選ぶ、というハッピーエンドとも言えるストーリーなのですが、男や女、周りの愛情をタイトロープに人間の罪を醜さ、という観点より消せないものとして暗く深く描いています。

コメント

記事への書き込み、ありがとうございました!!

そちらにも返事を少しだけ書きましたが、詳細をこちらに書きます。

新しい挑戦とは、映画のエキストラに参加したことです。
武井咲ちゃん主演の映画です。今年の11月に上映予定の映画です。

今までも、映画の初日舞台挨拶などには行ったことがありました。
でも、好きな女優さんと一緒に作品を作ってる感じを味わいたくって、
エキストラの参加を決めたわけです。

病膏肓に入るとは、このことですな(笑)

撮影の合間に見せる、スタッフの方達と談笑したり、はしゃいだりする可愛い少女としての姿。
そして、いざ撮影に入ってからの凜と、美しい、女優としての姿。
そのギャップを見て、ますます好きになりました。
ずっと応援しようと、気持ちを新たにしました。

スタッフ達の動き、俳優達の演技、緊張した空気・・・いい経験になりました。

現在、読んでいるのは、久生十蘭の短編集です。7冊ほど、まとめて購入して、じっくり楽しませてもらってます。

若い頃によく読んでいた作家です。
最近、文庫として、一斉に発売されたのをタイミングとして、久々に読んでみる気になったのです。

もっともっと読まれるべき作家だと思うんですが・・・
この文章、堪らない。ほんとに格好いい。惚れちゃいます(笑)

あ、御免なさい。ちょっと急用で、出かけます。
何だか中途な書き込みになって申し訳ないです。

また書き込みに参ります。今後とも、宜しくお願いします。

ぽえむ 2014年04月25日

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