とある映画の現場についての報告

結構前になるが、知り合いのプロデューサーが手掛ける(監督含む)ご当地映画の助監督に誘われた時の事

その方には御恩もあり、低予算なので助監督一人しか呼べない現場で、自分を指名してくれた事に感謝もしたが、一つ問題が…

その時期、椎間板ヘルニアを患い入院していて、とても働ける状態ではなかった
事情を説明し、一方で関わりたい旨を伝え(その前に二本、映画の現場を断っていて、内一本はカンヌで賞を取り、残り一本は玉木宏らが出た青春モノでヒットしたので悔しい思いをしていた)、わざわざスケジュールをずらしてもらい、且つこちらも一時退院して、仕事が成立した

ここまでは美談だが、現場は決して甘くない
撮影中、病院搬送を二回して、撮影終了後は地元で緊急入院とついてなかったが、一番辛いのは現場中、助監督として全く動けず、事情を知らないスタッフからは怒涛の如く怒られ(助監督がモニター前に座って指示を出し、監督が小道具を動かす、なんて現場は絶対有り得ない!)、挙げ句には出演俳優に呼び出され、ボコボコにされる始末
名誉のために記すと、その俳優は勿論病気の事を知らず、事情を知った後は謝罪にきてくれた(最近、癌を告白してたな)

そんなすったもんだな現場だったので、その作品実は未だ観ず仕舞い、プロデューサーにもリベンジを誓ったまま、まだ果たせずにいる

映画人は熱い奴らの塊だけど、活動する場が少なく持て余す奴らの塊でもある

コメント

不適切なコメントを通報する

最新ブログ

倫理と
コンテンツ愛の若干の考察
SACD-SHM仕様の若干の考察
HDシステムの若干の考察