想いの轍

愛がすべてだとか、大きな夢をもつんだ、とかいうけど…素直な想いだけじゃバカにされて生きてはいけない、それならいっそのこと染まって失っちゃえばいい、そうだろ…


浅井健一、おなじみ(このブログでは)ベンジーがそんな事を歌詞に書いている、最近知ったけど。「昔から、あるじゃん、純粋で物を知らない子がバカにされる…そういうのは、昔からあるよ」だそうです。この曲の最後に、小さな花をかざしてみようよ、と結ばれていて、そこに想いを込めたのだそうです。


物を知るのには、時間がかかる。けれど純粋な想いは、もしかしたら若いときにこそはっと目覚める、そういうギャップが、なかなか多くの人にあるのだろうか、と思います。そういう気持ち、純粋さが大事だと思っても、人の前でそのまま見せることはためらわれたり…片方だけじゃいけないのは、どちらの面でも同じだと思います。人並みに、純粋な時期があって、それを邪魔になると思って押し込めてきて、いまさら、それが大事だと気付く、それこそがかけがえのないものだと…自分で、もしかしたら人より大げさに、純粋な物を自分に感じていたのかも、とは今でも思います。けど、僕は人の裏側をまだあまり知らなかったし、自分の偶に感じる純粋な気持ちがすべてだったから、それが大きすぎていつか倒れて傷ついて汚れて…それはそういうタイミングでのことだし、それに染まってしまって、いつからか感性のにぶるままごまかして日々を生きてきた。反省もするけど、それ以上にもったいなかったし仕方ないと思ってあきらめていた。あの時の感性のまま、人並みに傷ついてもきれいな、無知なままで良かったなって。けど最近、刺激を見つけて、その時の気持ちがむくっ、と帰ってくることがある、だいぶ汚れてしまったし、一度傷ついたから汚れたままだなとは思う。けど、物事を知って、やりやすくなったしやれる事が増えた、怖い気持ちと向き合えるようになったし。きっとそれって、人の事や世の中じゃなくって自分がわかったんだな、って。次はまた身をさらして汚れる番だけど、きっと強くなった。大事なものを、すこしでも見つけたのかな。


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