仮面ライダー555

唐突ですが、自分は小説を全くと言っては言い過ぎですが、ほとんど読まない方であると言えます。今自分の目のつく範囲内で小説に該当する文献を探してみたところ、中高時代の課題図書か、親父の本棚から持ってきたものか、絶対数自体がそもそもとんでもなく少ないのですが、そんなものしかありません。
読書家と言えるほど本を多く読んでいるわけではないのですが、自分の本棚がノンフィクション、ドキュメンタリー系の本が多くなってしまう理由はやはり、自分が座右の銘の一つに挙げている「事実は小説よりも奇なり」による所が大きいとみなして良いでしょう。人間の空想するたかが知れている世界よりも、現実の世界の方が逆説逆理に溢れていて面白い、と言ったところでしょうか。自分はフィクションを否定するものではないですが。
現実とは何かということを今ここで考えるとキリが無いので、ここで一旦区切ります。
そんな自分が自分の意志で購入したと言える非常に貴重な例外の一つが、仮面ライダー555の異形の花々になります。購入した動機は何かと言いますと、ずばりテレビドラマの仮面ライダー555の視聴者であったからです。なぜ視聴者であったのと問われますと、さしたる、格別な理由はありません。幼稚園の時の友達に紹介されて星獣戦隊ギンガマンを何となく見始め、スーパー戦隊シリーズの伝統墨守的な決まりきったストーリー展開、設定、コンセプトにうんざりしてさようならする直前に、たまたまその後ろの時間に放送されていた仮面ライダークウガに、そのリアリティ重視の作風に惹かれ乗り換え、その後のアギトの付線の多いストーリー展開、龍騎、555の救いようの無い、乾いた、とことんリアリスティックな、残酷かつ陰鬱な展開にまあある程度は満足し、最後に見た剣の、複数のライダーが登場するものの最後には皆正義の味方に成り下がってしまった展開に失望し、それ以降特撮以外でも決まりきったテレビドラマを見るということは無くなりました。なぜなら、作り物っぽいものが嫌いであるからです。贅沢な消費者かもしれませんが、自然な、現実の一部を切り取ったような、演出がわざとらしい、不自然、過剰でない作風が徹底されたものって、あまりないですよね。
ちなみに、上記以外の特撮では、ウルトラマンの平成初期3部作なんかも見ていました。また、ディケイドは見ました。理由は当然自分の知っているキャラクターが登場するからですが、最初から期待もあまりせずに正解であったと思っています。
一部を誉めつつもトータルでは文句たらたらな作品の小説をなぜ購入したのか、やはりそれは、自分も普通の少年らしいところはあったのでしょう、彼らは一応自分の子供時代のヒーローであり、言い換えれば親のような存在であるからです。特に萩野崇さんの演じた浅倉威、高槻純さんの演じた東条悟、村上幸平さんの演じた草加雅人、泉政行さんの演じた木場勇治などにはかなりの感情移入をさせて頂きました。(彼らの真似をして友達は減ったかもしれませんが)バカ親でも親であるから許せるし、見捨てられないし、そもそも好きである、といったところでしょうか。
ちなみに買った小説では、不満は全く無いというと言い過ぎですが、満足度はかなり上がり、買って良かったと購入から4年以上経った今でも思っております。
ただ、ここで記事を終わりにして上記のような吐き捨てるような不平不満を述べただけでは、何の生産性もない読むに値しない記事になってしまいます。
そこで、本編を見ながら、小説を読みながら、こんな設定、こんなあらすじで物語が進んでくれたらいいなと今まで散々思って来たアイデアを今後順次上げていきたいと思います。
それを見て、世の中にはこんなのが好きな人間もいるのか、等々でも思って頂ければ幸いです。
また、誤解の無いように述べておきますが、作り物っぽい演出が好きな方を否定するわけではありません。
一旦ここで終わりにします。

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