つまり、造り手の意図する表現を正確に享受する為の受け手側の姿勢
現場でどれだけスタッフがこだわって作っているか、カンパケの祭どれだけエンジニアがこだわって作品を統合するかを、痛いほど知っている
一方で、ケータイミュージックが流行って、圧縮音声をイヤホンで聴いたり、液晶テレビでダラダラと観るのが一般的なのも知っている
東芝のエンジニアに聞くと『大半のユーザーが、テレビを買った状態のまま使っている。画質調整しているのは全体の3%程度』だそうだ
ある映画会社だと、公開時に撮影監督やVEを映画館に派遣し、映写状態をチェックし、ランプや色温度、コントラスト比がおかしい場合、映画館に改善要求を出し、改装する場合もある
スピルバーグの『プライベートライアン』の時、フィルムに不具合があると撮影監督がクレームを出し、数千本のフィルムプリントをやり直しさせ、全米の三割の映画館が上映初日に間に合わなかった事件があった(…確かにあの映画は再生が難しい)
悔しいのが、造り手が望まない環境で観られた挙げ句、『面白くない』と判断されること
自分事だが、監督作品がとある映画祭で上映された祭、色がおかしい・音のノイズが多いと最悪の状態で、他の作品も流すので機材設定は変えられないと云われ、違うマスターを手配したりてんやわんやしたが間に合わず、最後の舞台挨拶で『すみませんでした!』と謝るはめになった事がある
…長くなりそうなので、続きは次回以降として、今いいたいのは、せめてテレビの部屋の明るさを固定して、カラーバーで調整くらいしてほしい
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