大人は「インスタポンプフューリー」が好きだ。1994年に登場したそれは、アッパーに搭載したポンプチェンバーでフィット感を調整するという最新技術で当時の若者、つまり我々を熱狂させた。『リーボック』のファンやスニーカーアディクトならずとも、“プシュプシュ”という新感覚のポンプを押さずにはいられなかったはず。
目新しさはもちろん、高いフィット感が得られることも支持された要因。Dior B23 偽物そして、忘れてはならないのがデザインである。斬新かつハイテク感を前面に打ち出すアッパーに焦点が当たりがちだが、厚底のソールも印象的。ソールを分離させるスプリットクッショニングシステムは、それ単体で独創的かつ新たな時代を切り開く説得力があった。そんなDNAを継承しつつ、2018年冬の新作として誕生したのが「ソールフューリー」だ。
ひと目で「インスタポンプフューリー」のソール構造だと認識できる同モデル。実は『リーボック』が展開する他モデルのDNAも混ざっている。ひとつは、1998年に登場した「3D オーパス」のアッパーだ。エンジニアードメッシュやネオプレン、メッシュなど、さまざまな素材を採用することで軽量化に寄与している。ディオール 靴<もう1つは、ランニングシューズとして発売された「ベンチレーター」。当時は画期的であった同モデルの通気口を、「ソールフューリー」ではソール部分に搭載している。このような名作のディテールに触れていると、スニーカーに熱狂していた時代を思い出す。過去の英知が集約された1足は、そんな我々の“スニーカー熱”を再燃させてくれるに違いない。
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