戦争映画についての若干の考察

レンタルビデオ屋に行くと、大体はジャンル別に作品が並んでいるが、例えばアクション・SF・ラブロマンスと同列で『戦争』とカテゴライズされている事が多い


そこだけ浮いている気がするのは自分だけ?


だが、造り手側からみると、戦争映画というジャンルが成立していて、傑作映画が多い理由、頷ける


戦争というものは、人間の本質を描くのに恰好の舞台となるからだ

色んな思惑や理由や立場の人間が、戦争という名目で集まるが、皆、受け身だ

観る側と視点が一致しやすく、感情移入しやすい
そして戦争という状況で、なにが善でなにが悪か、は問題ではなく、何を思っているかが主題になる

つまり、僕はこう思う、あなたはそう思った…で完結するのが戦争映画


でもこれは製作者の怠慢ではなく、現実世界がそうだから

人の数だけ意見がある
だから軋轢も生まれるし、戦争も起こる
そしてどちらにも理由と正義がある

つまり答えなんかでない、でもそこに人がいる、だからドラマが生まれる〜が戦争映画の魅力だと思う

そういう意味では『反戦映画』ってのは有り得ない
映画製作者に『戦争なんてよくありません、皆平和を願いましょう』なんて、語る資格はない

戦争の悲惨さや愚かさを、描写する事は出来ても、それは表現やメッセージではない

あるのは人間の不条理だけ
逆説的にいえば、戦闘シーンなんかなくても、人間を描き切れば戦争映画を作る事が出来る

大事なのは、どんな人間の、どんな思惑の渦の果てに戦争が起こってしまうのか?ではないか

これは反戦映画といえる気がする
だが、今のところ反戦映画といえる映画にお目にかかった事はない

レンタル屋の『戦争』の殆ど全ては『ドラマ』ものだと思う

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