ある番組に
津波で家を流されてしまった、ご家族が出ていた。
変わり果てた、我が家の室内を、家族で回り、思い出を語り合っていた。
その後、
家族みんなで、
家族が
大好きな海を
見に行く。
(ここからは、私の言葉はいらない。)
お父さん
「私は、ここからの景色、この海が大好きです」
「この町が、大好きです。」
「この町の人達が、大好きです」
「だから、また同じ場所、此処に、家を建てようと思います。」
すると、
お子さん達が
「え~、お父さん?
また、津波が来たらどうするの?」
お父さん
「その時は・・・」
「また、建てればいいよ」
お子さん達
「また、津波が来たら?」
お父さん
「また、建てればいいさ」
画面の中で、
お父さんは
笑顔、笑いながら言っていた。
子供達を、
一人一人、
見つめながら。
今まで、
一生懸命働いてきて、
築き上げたものが、
一瞬で、
津波に流されてしまっても。
子供達
「一人一人を」
見つめながら
「また、建てればいいよ」
と言う姿に、
被災者の方が
こんなに
『強く』
生きている。
子供達を見つめる視線に
大事なもの
と
強さを
教えられた。
そして、
私の心に
大事なものを
教えてくれたのは、
また、
一人の
『人』でした。