トカゲのしっぽ4！

そろそろレースの生中継が始まるので、その前に更新！

自宅に帰って来たピアニスト！

その前に現れたフード付きコートの男！

しかも、その男のピアノタッチは自分にしか出来ないタッチ！

｢何故・・・｣

ピアニストは男に尋ねる。

｢何者だ？｣

男は答える。

｢俺はお前だ！｣

男は続ける。

｢あの医者が言ったよな？
右手は焼却したって。
実は焼却して無かったんだよ！
お前は無くした右手を
トカゲのエキスを使って再生した。
あの医者は、お前の右手を使って人そのものを再生したんだ！
そしてそれが俺だ！｣

振り向いたその顔は、
まさにトカゲ！

男は更に続ける。

｢耳をすましてみなよ！｣
男はピアノの鍵盤を叩く！

｢この音色だよ！
この音色は、この右手にしか出せないんだよ！
あの医者は邪魔だったんだ！｣

ここまで聞いたところでピアニストはピアノの向こうに女性が倒れているのを見つけた。

ピアニストの彼女である。

男は言う。
｢俺はお前だ！だから同じ女を愛する。話しをするだけだったんだ！｣

その言葉を聞くか聞かないかの間にピアニストは男に近づいていく・・・・・

シーン変わってピアニスト自宅の外。

警察が突入しようとしていた。
警察は犯人がピアニストだと確信していたからだ！

自宅の中に入った警察。しかし部屋の中には
ピアニスト一人だけ！

ピアニストが向けた視線の先には暖炉があり、炎が燃えていた。

警察は尋ねる
｢お前が医者をやったんだな？｣

ピアニストは答える
｢警察へ行って全て話します。
その前に一曲ピアノで
弾きたいのですが・・｣
ピアニストはいつもの曲を弾く為に右手に巻いていた包帯をとった。

その右手は、
まさにトカゲ！
警察官は息をのんだ。

静かに曲は始まる。

漆黒の闇の中、たたずむ建物の中からピアノの音色だけが流れる・・・終