置き土産

マシュマロおばあちゃんは、91歳。

私の家に、約1㎞歩いてやって来る。

『ありがたい』


今年の夏。

猛暑が続いている。

節電と熱中症患者の増加。


私は心の中で、
暫く会っていない
マシュマロおばあちゃんを、心配していた。


「マシュマロおばあちゃん、元気かなー?」


春に会ったきり。

夕方、私の家から帰る、マシュマロおばあちゃんは、暗くなった道を歩いて帰っていく。

「送っていくよ、おばあちゃん?」

「いいんだよ。一人で帰るから」


私は、ホームセンターで、シールで貼付ける反射板を買い、おばあちゃんの歩行補助車(ベビーカーみたいな)に、ペタペタと貼付けてあげた。

「おばあちゃん、これで帰り道、少しは安全になったよ」

「ありがとう」


ピカピカ光るマシュマロおばあちゃんの後ろ姿を見送っていた。



今夜。

帰宅すると、
私の家のドアノブに、マシュマロおばあちゃんからの置き土産が、ぶら下がっていた。


「あ~、マシュマロおばあちゃん来たんだわーい(嬉しい顔)元気だったか、良かったわーい(嬉しい顔)


買物袋の中身は、おばあちゃんからのお土産と手紙(メモ書き)


---------手紙---------
お元気ですか?
テレビは、ちゃんと映ってるかい?
地デジ間に合ったかい?
暑かったけど、体調は大丈夫かい?
何かあったら
おばあちゃんに言うんだよ。
----------------------


地デジって。


春に、一緒にテレビ観たのにねわーい(嬉しい顔)


他人なのに、心配してくれてたんだね?


「何でも言うんだよ」

おばあちゃん、大丈夫だよ。

その言葉だけで、
私の心は満たされて、
何にも
言えなくなっちゃったわーい(嬉しい顔)

おばあちゃんは、おばあちゃん自身のこと、大事にして欲しいな。


【他人なのに】


孫のように
いろんなこと
心配してくれる
マシュマロおばあちゃん。


ほんとうに

心から

『ありがとうわーい(嬉しい顔)

いつまでも
お元気で長生きしてね。


ヨシキから

マシュマロおばあちゃんへ。


おばあちゃんの


【心遣いに】


私は、また


【人として】


真っ直ぐ

生きていけそうです。

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