ガール・ド・リュクサンブルグ駅近くの
安ホテルに投宿した。
入口ではアンニュイなマダムがキーを渡してくれた。
部屋は清潔だった。
近くのスーパ^ーでバケットとバターとコーラを買った。
アメリカ人の女の子がユースホステルで
その食事を済ましているのを見て
おいしそうだったからだ。
でも東洋人の彼には
パンはパンでコーラはコーラでしかなかった。
ベッドの上で食べていて
コーラをこぼしてしまった。
文字通り汚点が残った。
午後の時間つぶしで
ピかデリー広場で映画を見た
ラストタンゴインパリという映画だったが
何のことはない
中年男のマーロンブランドが
フラン人の少女と
空きアパルトマンで結ばれる
というもんだった
案内人が案内した後
暗闇でモニーモニーとうるさかった。
こんなところで
モニーを使って無駄だったと思った。
11月のパリの空は重く暗かった。
ただ、帰りの地下鉄の通路脇で
アコーディオンを奏でているのに
救われたと思った。
197X年11月末・・・。
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