その挫折虫は1年前に来たる日に備えて挫折王国の元に生まれた
彼は生まれながらに傭兵として育てられる運命を辿る…そう…挫折王国とは軍事国家なのである[地球]
その挫折王国は時折、敵に攻め込まれるらしい…高~い壁が国を囲っている。しかしそれを果敢に上ろうとするクライマーがいるから上らせる前に落とす…[火山]
だから攻め込まれる度、挫折王国の傭兵達は敵に勝ってきた[COOL]
今までに上らせて突破されたことは建国以来1度も無い…実はその壁は低い所もあったりする…でもそこにも更に強い挫折虫が配置されている[VS]
そんな中1年以上の歳月を経て修行した挫折虫は高い壁の前に配置されることになった…結構成長は早い
そこへまたも高い壁を上りたい28才のクライマーが登場する…
実はこのクライマーの突破を阻むためだけに生まれてきたのだ…
しかしこの戦いは数ある歴史の中でも今までと違う雰囲気を醸していた…
クライマーは独り言を言っている…
「自分に勝つこと」
これは同時に自分が負けることを意味する…
自分は大きくない。
ちっぽけだ。
挫折の繰り返し。
誇れることなんて何も無い。
ならすぐに負けてしまう自分に“勝つ”ことは簡単だ。
少し気合い入れれば不敗神話ができる。
でも逆に“克つ”ことってとても難しい。
自分には越えられない壁があって、更にその前には挫折虫が住んでいる。
全てが28年間で形成された結果の自分だ。
負けグセがついている。
だから高い壁を越えたい。
それが克服。
克つということだ。
誘惑にも負けず挑んで、苦手な挫折虫を乗り越えたとき、初めて自分に克てたと言える…
楽しいこと世の中にはたくさんあるけど、誘惑に負けたら28年間の自分。
今までと一緒。
目の前の楽しみを犠牲にして高い壁の向こうに…夢への第一歩を踏み込む。
とか言っている…
挫折虫はビクともせずクライマーだけを見つめる…
そしてクライマーは気合いは外見から
ということで思いつきで頭を刈り上げた…そして最後はひげ剃りで総仕上げ…そうスキンヘッドで挑む。
少しやりすぎたと思ったが、俄然やる気が出る。
これから史上最強と謳われる挫折虫と実力不明のスキンヘッドのクライマーの戦いの火蓋が切って落とされる[VS]
人生は旅だ
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