東野圭吾『使命と魂のリミット』を読んだ。
本裏表紙にあるストリーを読むだけだと、医療ミスに絡んだサスペンスと主人公である研修医氷室夕紀の父親を手術で救えなかった西園教授への医療ミスの疑いを晴らしていく推理小説的なイメージを抱く。
でも、最終章近くなると、この小説のタイトルが『使命と魂のリミット』にふさわしい感動的な小説であることがわかる。
主人公夕紀が、死ぬ前に父親から「人間というのは、そのひとしか果たせない使命というものを持っているものなんだ。誰もがそいうものを持って生れてきてるんだ」と小説の最初のころに言われたことをただ格好いいねと子供心に思ったことが書かれている。
しかし、最後に自分の父親を故意に殺したかもしれないと疑念をいだき続けていた西園教授が、最悪の環境下でも患者の手術をやりきったとき、肌で西園教授がそんなことをする人間でないこと、また医師の無力さを実感し、西園教授への疑念が払しょくされていき、その言葉の意味を理解する。
医師とは無力な存在なのだ。神ではないのだ。人間の命などコントロールすることなどできない。できるのは、自分のもっている能力をすべてぶつけることだけだ。
うまく、伝えることが出来ないもどかしさがありますが、とにかく読んでみてください。
東野圭吾の中でもBest1だと思える小説だと思います。
使命と魂のリミット:角川書店 452P
2006年新潮社の単行本の角川書店による文庫化
コメント
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会長さん、こんばんは。
東野圭吾ファンですか?
意外に幅広いファン層なんですね。
結構、テレビ化、映画化されてる作品がありますが、この作品は途中までは同じ傾向かと思わせといて、最後はまったく異なるエンディングなんで違う人の小説のようです。
本当に一度読んでいただければ、良さがわかると思います。
のびたさん、こんばんは。
昨夜はなんの映画を見られたのですか?
最近、なんかいい映画やってますか?
でも、関係ない話ですけど、auってストレスたまります。この間の品川、kazuさんと飲んだ新宿歌舞伎町、そして箱根と繋がらない場所ばかりです。
変えたばっかりだから、我慢するしかないんですけど(泣)
kazuさん、今強羅のホテルからです。
au全然つながらず、結局ホテルの有料LANで接続しました。
咲ちゃんも東野圭吾ファンですか?
でも、恥かしいな(朱)
機会があればにしましょう。
空賊さん!
こんばんは
東野圭吾さんの作品は好きですよ
この作品はまだ呼んでないですけど・・・
人がいいよ!っていう作品って読んで見たくなりますよね
今度本屋で探してみようかな~
空賊さん
昨夜は映画見た帰りに携帯ピコピコでした少し眠いです
kazuさん
はい、そうでしたね
昨日も「引き続き」を「引き継ぎ」としていて、指摘前に修正しました
>のびたの校正係もお願いしようかな
前に何度かやってますよね?
あ、そう言えば、咲ちゃんも東野圭吾の本、よく読んでるみたいですよ。
咲ちゃんに、『使命と魂のリミット』、勧めてみれば?
えっ、のびたさんこれ携帯でコメントですか?
てっきり、家でPCかと思ってました。
夜冷え込みましたからお気をつけて。
空賊さん
明日は強羅ですか?羨ましいです。のびたは明日も仕事です
まだ帰宅途中です
○○水入らずですね。
auから、ソフトバンクに変えたらどうですか?
タダ友、しゃべり放題。
あ、今よりさらに迷惑しちゃいますね。