お前ら全員よく聞け。

あのね、俺んち、スゴいたくさん猫飼ってる。


15匹とか。


なんか、拾ってきたりとか、近所のオバチャンが子猫を持ってきたりとか。


飼ってる他にも、母親が野良猫にエサあげてるし。




で、この母親が、なぜか早朝から部屋を掃除するんだよね。


ちょうど俺がお仕事に出かける時間と重なるぐらいに。




で、掃除が始まると猫達が、俺の部屋から下に降りる階段に避難してくる。



もう、降りようとしても階段、猫だらけ。



なんか、きれいに１段おきとかに寝てくれてたらまだいいんだけど


２段続けて寝てたりとか


右寄りだったり、左寄りだったりとか。




しかも、俺、降りたいのに誰もどかない。



もう俺、朝はテンションも低いし、足も若干フラついてるし



なのに手すりにつかまって、１段空かしとか２段空かしとかで降りなきゃならない。



しかも、じっとしておいてくれたらいいのに、俺が足を置こうとしてる段に気まぐれに移動してきたりする。




もうっ！


危ないでしょっ！


踏まれたら自分も痛いだろうし、俺も階段から落ちたら痛いじゃんかっ！




っていうか、なんでどいてくれないの。


一応、俺も飼い主さんだし。



エサはめったにあげないけど。





あのさ、お前ら、よく聞け。



俺の部屋のドアが開く音とか


俺の、あ、もうすぐ階段降りてくるな～、な足音とか





っていうか、聞いてるでしょっ！


聞いてるよねっ！



だって、耳こっち向いてるじゃんっ！


ピクッて。





わざとか…


わざとなんだね。




もういいよ、俺が命がけで避けて降りるから。








で、母親が


『どっかに三毛猫の子供いないかな～、お母さん三毛猫欲しいのよ～』


って、もういいしっ！


これ以上増えたら俺、朝、階段上から下までジャンプしなきゃならなくなるしっ！





足首、コキッ！だよ。