花を愛でる心

忙しさにかまけて 



大切な日の夜 やり過ごしてしまった(全くの変な意味ではなく)



本当は もっとたくさんのことを伝えて起きたかったのだけれども



目の前の風景のうつろいに



言葉の泉は枯れたままであった。



ただ一つ



喧嘩をした時



お互いが口をきかなくなった時



ちゃんと向き合ってきいてほしいことがある時



我が家の一輪挿しに花を挿す



という取り決めをした。



生活で心が枯れてしまわないように



ここに残しておくことにした



ほんとは 貘さんのように



一編の詩でも編みたかったのだが



それが僕の限界であった



今も十分貧しいのであるが



花のある家庭でありたいと思う



いいこともあれば



当然、悪いこともある



むしろ後者が多いのかもしれないが



それでも 花を愛しむ心をなくすまいと思う

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