中学生の時に、美術の時間に作ったお皿なんだよ。
家の中で、あちこち移動しながら、
もう、30年ぐらい飾ってある。
これね、最初に、真っ黒なやつを渡されて、
それで、コンパスの先みたいに尖ったもので削ると、
黒い部分が、はがれて、下の白い部分が出てくる。
だから、白い線で絵を描いた方が簡単だし、
みんなそうやってたんだけど、
俺は、みんなと同じは嫌だから、
周りを削って、黒い細い線を残して、絵を浮かせた。
このやり方をしたのは、学年で俺一人で、
美術の先生に、スゴい褒められたんだよー。
なかなか、上手くできてるでしょ(*≧∀≦*)☆☆☆
雲間を舞うドラゴンの図、だね。
今見ると、ちょっと最後の仕上げの詰めが甘い感じだけど(*≧∀≦*)
この頃の俺は、
反抗的、授業態度が悪い、素行が悪い、規則を守らない、
等々のレッテルを貼られた、残念な少年だった。
でも、美術の時間だけは、ちゃんと席について、
おとなしくて真剣だった。
絵を描いたり、工作したりするのが、好きだったんだね。
それは、今でも変わらないけど、
他の先生には、反抗的で、態度も悪かったけど、
美術の先生にだけは、素直だった。
このお皿も、
『お前、上手いなー、器用だなー、うん、最後まで丁寧にやれよ』
って言ってもらって、素直に嬉しかった。
このお皿、美術の先生が、
美術室に飾って、他のクラスの手本にしてくれたり、
それから、職員室に持っていって、
他の先生達に、見せてくれたりした。
多分、美術の先生的には、
『ハーフは、こんな取り柄があるんですよー』
みたいに、俺をフォローしてくれてたんだと思う。
でも、何かやらかして、他の先生に職員室に呼び出されて、
『いいかっ、好きなことだけ真剣にやればいいってもんじゃないんだぞっ!!せっかく、いいものを持ってたとしても、お前みたいにマイナスの部分が多かったら………』
みたいな、先生のありがたいお説教も、
(うわー、コイツ、殴りてー)
としか、思わなかった。
そんな気持ちが、あからさまに態度に現れてるから、
『というかお前っ、人の話を聞く時は、ちゃんとこっちを向けっ!!なんだ、その態度はっ!!ポケットから手出して、真っ直ぐ立てっ、真っ直ぐっ!!』
みたいになってた。
こんな態度は、家に帰ってからも同じで、
いったい、何が気に入らなかったのか、
何に対しても反抗的で、
もう、手に負えません、みたいなバ〇息子。
言葉遣いも最悪で、
さすがに、そんなこと言ったらダメだろ、ぐらいの、
親に対する暴言の数々。
親の立場が無くなるぐらいの、暴言の数々。
いつもなら言い返してくる、気の強い母親も、
こんな暴言を吐いた時だけは、
じゃっかん、目に涙を浮かべて、
ただ黙って、悲しそうな顔で俺を見る。
そんな顔を見ても、これっぽっちも反省することなく、
また、同じことの繰り返し。
でも、こんなバ〇息子が、ごくたまに、
何しに行ってるんだか、わからないような学校で、
美術の時間に、
こういうものだけは真剣に作って、
ちゃんと、家に持って帰ってきて、
ちょっと照れくさいのを隠すために、
わざとフテくされた態度で、
『これ……この前、学校で作ったやつ…………………………ほめられた』
って、見せてくるのが、
スゴい、嬉しかったのかもしれない。
『あらーっ♪上手にできてるじゃなーい、飾っとくわね♪』
それから、30年、ずっと飾ってある。
この一枚のお皿が、
物語ってくれることや、伝えてくれるものは、数知れない。
両親に、
たくさんの、ゴメンなさいと、
たくさんの、ありがとう、だね。
長生きしてよねー(*´∇`*)☆☆☆
迦桜羅ちゃーんっ\(^o^)/♪
うわーーっ(*≧∀≦*)♪
そう言ってもらえちゃうと、
自信が出てきちゃうぞーっ(*≧∀≦*)☆☆☆
わ♪わ♪
もう、10年も続けてるんだー(*´∇`*)
素敵な生き方だなー(*´∇`*)☆☆☆
うんうん♪
尊敬してる画家の絵を、ちょっと真似てみたり、
ジーーーーーっと眺めてみたり、
確かに発見できること、あるなー(*´∇`*)☆☆☆
っていうか、
作図と道具は、作品より宝物、
カッコいいー(*≧∀≦*)☆☆☆
俺も言ってみたいけど、
全然、そこまでイケてない(*≧∀≦*)
迦桜羅ちゃんぐらいになったら、
それがわかって、
そう言えるかもしれないなー(*´∇`*)☆☆☆
アーティストのお友達、嬉しい(*´∇`*)☆☆☆