超ーー恥ずかしかった話 (T^T)

あのね、俺、こう見えて、

実は、一人で喫茶店とか入るの

超苦手なんだよねー。



それで、これ、まだ10代の頃のお話なんだけど。


なんか、用事があって目的地に着いたんだけど、

スゴい早く着きすぎちゃって、

時間をつぶさなきゃならなかった。


でも、周りに何にもなくて、

本屋さんとか、服屋さんとか、あったら良かったんだけど、

一人で時間つぶせそーな場所が、何にもない。


それで、唯一あったのが、喫茶店。


（うわー、あんまし入りたくないなー）

とか思いながらも、他に入れるとこもないし、

仕方なく喫茶店のドアを開けた。


そしたら、ドアの上に、

鈴っていうのか、ベルっていうのか、が付いてて、


ドアを開けると、

『カランカラーン♪』

って音がする。


それが、当時アルバイトしていたお店のドアに付いてたやつと、

同じ音がした。


（あ、バイト先のやつと同じ音だなー）

って思いながら、端っこの方の空いてる席に座った。


このお店、テーブルの一つ一つに、

天井から、長ーいコードで、傘の付いたランプみたいのが、

ぶら下がってる。


なんか、お昼時のせいか、

結構、混んでて、店員さんが忙しそーにしてる。


それで、だいぶ待ったんだけど、

店員さん、俺がお店に入ってきたことに、気付いてないのか、

いつまで経っても、お水も持ってきてくれないし、

注文も聞きにこない。


なんか、大きな声で、

『すいませーーんっ！！』

とか、呼ぶのも面倒くさいし、



それで、

（もう、いいや、出よ）

って思って、席から立ち上がった。


そしたら、上から、ぶら下がってる、

ランプの傘に、思いっきり頭が当たって、


ガコンッ！！

って、スゴい音がした。



そしたら、店員さんが、

『あ、いらっしゃいませー』

って。


おいっ！！

『ガコンッ！！』

で、いらっしゃいませー、かよ。


じゃあ、じゃあ、ドアに付けてる、

『カランカラーン♪』

は、なんなんだよ。


『カランカラーン♪』

全然いらないじゃん。



それで、頭ぶつけて、超恥ずかしかったんだけど、

いらっしゃいませー、言われちゃったから、

仕方なく、また席に座って、

飲み物を注文した。



それで、

（あと1時間ぐらい、ここにいなきゃならないなー）

とか、思いながら、ボーーっとしてた。


そしたら、また新しいお客さんが入ってきて、

『カランカラーン♪』

って。



それで、俺、

あんまし、ボーーってしてたから、


この、バイト先と同じ音がする、

『カランカラーン♪』

を聞いて、


条件反射で、

『いらっしゃいませーっ』

って、言っちゃったよ。


しかも、結構、デカい声で。



いやいやいやいや、

俺、誰なんだよ。


俺、お店と全然関係ないし。



もう、一人だから、誰もツッコんでくれないし、


だからといって、

隣の席の全然知らない人に、


『バイト先と同じ音だから、間違えちゃったー(*≧∀≦*)』

とかも言えないし、


店員さんは、じゃっかん笑いながら、

こっちをチラチラ見てるし、



俺、もう、

超ーーーー恥ずかしくて、


お金払って、逃げるようにして、

お店を出た。



逃げるようにして、っていうか、

逃げた。




だから、俺、

一人で喫茶店とか入るのとか、嫌い(T^T)