兄貴との思い出 (*≧∀≦*)☆☆☆

あのね、

俺、3才年上の兄貴がいるんだけど。


小学生の頃は、よく兄貴と遊んでた。


さすがに、3つ年が違うと、

ケンカになると、腕力じゃ勝てなかったんだけど、

頭のキレは、俺のが上だった。


だから、

オセロとか、トランプとか、

結構、互角に戦えるから、二人でよくやってた。



それで、二人で決めてたルールがあって、

どんなルールかっていうと、


『勝った方は、どんな顔をしてもいい、

負けた方は、その顔を見なきゃならない』


っていうルール。



もうね、俺も兄貴も、超負けず嫌いだから、

負けただけでも超悔しいのに、

その上、勝った相手の顔を見なきゃならないって、

ホントに、屈辱な感じだった。



それで、オセロとかやると、

なんか、オセロって、

最後は、もう、数えなくても、負けがわかったりするんだよね。


兄貴が、どんどん、自分の色にひっくり返していって、

もう、途中で自分の勝ちがわかってるから、

ニヤニヤし始めて、


それで、最後の1枚を返し終わった瞬間に、

兄貴が、超変顔をする。


負けた俺は、その顔を見なきゃならない。


その、兄貴の変顔が、

超ーーーーームカつくんだよね。


目ん玉、上に向けて、

どこに力入れたら、そんな口の形になるんだよ、

みたいな口して、


それで、その口を、

『ンマ、ンマ、ンマ』

みたいに、動かす。


もう、

超ーーーーーーーーームカつくんだよ(>_<)



それで、ある程度その顔を見て、悔しさを我慢して、

『もう、見たよっ、もう1回やろっ！！』

っていうと、


今度は、その変顔のまま、

手をツイストみたいに横に振って、躍りだす。


もーーーーう、我慢できないぐらい、ムカつくーーーっ。


それで、

『踊るの無しだよっ！！顔だけって言ったじゃんっ！！』

っていうと、


今度は、手を縦に更に大きく振って躍りだす。


それで、もーーう、耐えられなくなって、

『もう、オセロやめたっ』

って、立ち上がると、


『わかったよ、もう1回やろうぜ』

ってなって、屈辱の時間が終わる。



そして、今度は俺が勝って、

もう、さっきの悔しさを倍返しする勢いで、

全力の変顔をする。


目を上に向けて、

鼻の下を全開伸ばして、

頭をじゃっかん揺らしながらの攻撃。


兄貴も、超悔しがりながら、

でも、2、3秒で、

『はい、もう見たよ、もう1回ね』

って。


それじゃー、俺の気がおさまらないから、

『早すぎだよっ、もっと見てっ！！』


って、兄貴の目の前まで顔を近付けて、

さっき、躍ったことへの仕返しに、

口をヒヨコみたいにして、


『ﾁｭﾊﾟﾁｭﾊﾟﾁｭﾊﾟﾁｭﾊﾟﾁｭﾊﾟ……』


ってやった瞬間に、

兄貴が、怒りマックスで、

俺の頭を、バコンッ、ってはたく。


それで俺は、オセロのコマをつかんで、

兄貴の顔面に投げつける。


そうすると、兄貴がつかみかかってくるから、

俺は、オセロ盤を振り回して反撃する。



で、母親が、ブッ飛んで来て、

超怒られたあげく、オセロを取り上げられて、終わり。



二人とも、超ーームカついて、黙ってるんだけど、


でも、しばらくすると、兄貴が、

『なあなあ、トランプやろうぜ』

って。


それで、

『うん、やろ！！』

って言って、始めるんだけど、



結局、オセロの時と、全く同じ経緯をたどって、

最後は母親に怒られて終わり、っていう結末。



いつも、こんな感じだった。



今でも、たまーに兄貴に会うと、

必ず、この話をして、二人で爆笑する。


懐かしい(*´∇｀*)



懐かしいけどー、


あの、兄貴の勝利の変顔と、

勝利の躍り、


今、思い出しても、殴りたくなるー(*´∇｀*)☆☆☆