すべてはやがて去ってゆく



本日
舞台『風と共に去りぬ』
大千秋楽









この作品は観るたびに



「私はどうだろう」
「私ならどうするだろう」



考えさせられることが
多かった



スカーレットの言動に
対する周囲の反応に



自分を省み
周囲を鑑みる









メラニー曰く
「間違うからこそ人間なのよ」



だが、そんな温かく
自分を受け入れてくれる人など
皆無に等しい



受け入れられない人格を持って
生まれたのが罪なのか



受け入れられない周囲が
狭量なのか



どこまでが赦されて
どこからが赦されないのか



どこまで赦し
どこまで受け入れるべきなのか



人間同士って
難しい









天も人も
時に手酷く裏切るけれど



救ってくれるのもまた
天であり人である



土地や自然は
ただそこにあって



あるだけで
本当はたぶん
与えも奪いもせず



自ら関わらないから
裏切るなんて意識がない



いつも変わらぬ態度で
ひたすらに在るだけだから



人は



時に無条件で受け入れてくれ
時に拒絶し
時に温かく見守ってくれ
時に厳しく試練を与える



土地や自然に



母を感じ
父を想い



愛し
憎み
畏怖し
労り



やがて還ってゆくのだろう


この世のすべては
やがて去ってゆくから



それを皆知っているから



この作品は
永く愛されてきたのかもしれない










私が手放した多くのもの
過ぎ去った多くの人々



彼らもまた
同じように



懐かしむことがあるだろうか
悔やむことがあるだろうか



取り戻そうと逸るだろうか
忘れたいと願うだろうか



大切な思い出と
微笑むだろうか



出会いさえも
憎むだろうか









遠い昔から
繰り返されてきたであろう
この問答に



きっと
明確な正解はない

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