ケサラン・パサラン

ケサラン・パサランって、いるでしょ。


白い綿毛で、フワフワ～って空を飛び回ってて、白粉を食べて大きくなるっていう。




俺、ちっちゃい時に、この話聞いて


うわぁ～、なんか不思議な感じ～


って。


ケサラン・パサラン


名前も超カワイイ～よね。





でもさ、今時ネットとかで、なんでも調べられちゃったりするじゃん？



このケサラン・パサランもさ


動物の毛玉説とか植物の綿毛の塊説だとか…





俺、思うんだけど、なんでもかんでも科学的分析なんかしないでいいんだよ。



そりゃ～、俺も、知識欲が無いわけじゃないけど


本とか読んで『へぇ～、なるほど～』みたいなのも好きだし。





でも、こういう夢のあるものは、そっとしておいてよ、って思うこともたくさんある。






ケサラン・パサランは生き物でいいのっ！



白い綿毛で、空をフワフワ飛んでるのっ！



白粉を食べて大きくなるのっ！



真っ黒黒スケの白いバージョンなのっ！







『ケサラン・パサランってさ～』


って話そうとした瞬間に


『ああ、動物の毛玉だの植物の綿毛だの言われてるやつだろ』


って。




なんか、これじゃあ


知識は豊かだけど、心は豊かじゃない感じ


俺的にね。





知識を増やすのもスゴく良いこと。



でも、ちっちゃな子供が読む絵本みたいな話を信じて、空想したり、想像したりもスゴく素敵








ケサラン・パサラン


誰が名前考えたんだろ、超カワイイ～。



意味なんか調べない。


響きがカワイイ～から、それだけでいい。











ケサラン・パサラン


今日も、どこかの空を飛んでるよ～。



たくさんのお友達と一緒に



フワフワ～～