Rincon de Juncar フンカール街の隅

夜8時ころ前を透ったが、店は暗かった。そこで20分ほどカジャオ通りを
歩いて時間をつぶした。車の数も人の数もまだ多い。
8時半ごろになって意を決してドアを押した。
初老のッモッソ(カマレロ)が案内してくれる。

彼が最初の客だった。実は相当空腹だった。
いつもと同じメニューをいう。
「エンサラーダ・ミクスタ、そしてビッフェ・デ・チョリッソ」
¿Cómo lo quiere? (焼き方は?)
「テルミノ・メディオ・ポルファヴォール」(ミディアムでお願いします)
毎晩ステーキだけれど決しておなかにもたれないから不思議だ。

そしてビノ・デ・ラ・カサ(ハウス赤ワイン)4分の3(750ml)
食事がサーブされるのが9時頃だ。それまでに硬い棒のパンや
ワインでけっこう酔いが回ってる。
そうして10時ごろまた夜のブエノスアイレスを歩いて帰る。

こんな風だった、決して嫌ではなかった。

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