Avenida Callao カジャオ街

7月9日通りの近くのカフェ―で、南吉はあるタンゲーラ(タンゴ歌手)と知り合った。
「近くに住んでいるから今度遊びに来て。」おかしな申し出だが行くことにした。
カジャオ大通りは交通量が多い。雑音のするインターフォンでアパートの通用口が開いた。
手動式の開閉口のエレベーターで8階に上ると通りに面した部屋に通してくれた。

ロミーナというその歌手には父親のちがう娘二人がいるという。
西洋的な顔つきでありながら、東洋的な目で、発音はソプラノだが、話題はブルガル(俗的)だった。
小さな銀の蛸壺のようなものに湯を注ぎ、真鍮製の吸い口で待て茶を啜っていた。「こうやって回し飲みするのよ」彼もそれを受け取った。
マテ茶は濃い緑茶の味がした。

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