風につける色

僕の実習も後二日を残すばかりとなった。



七月の頭に始まり、二月かかって三十日間の実習が終わろうとしている。



その間に個人的にも大きな変化がおこり



二ヶ月間は怒濤の日々であった。



昨日



同じ実習をしている方の最終日であった。



彼がいることでずいぶんと心も軽くなって助かった。



いつものように終わり



いつものように飲みに行き



いつものように酔っ払ったまま寝てしまった



彼の中では特別な一日だったろう



風に色がついていないように



日々にも切れ目がなく



地にも切れ目がない



人が生きる必要に応じて 目印をつけ



その蓄積で今の世界がある



本来いとなみ営みにも



区切れ目はないのだろうが



人はそこに何らかの形で思いをきざみつけようとして



さまざまな 儀礼や祭が生まれたのだろう



茫々千里とした一続きの道に



歩いてきた道標をたて 自らの生き様を確認する



とくに 今日のように



何かの歯車となるしかない人の生に流されないようにするには



日々を記念とせねばならぬかもしれぬが



生きるとは



無色透明の世界に色をつけることなのかもしれない



それは



犬が電信柱におしっこをかけることとあまり違わぬこと



やもしれぬ

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