座禅の説明を伺って、りかさんも一緒に座禅開始。
風に木々がさざめく音。
鳥のさえずり。
暫くは自然の奏でる音に身を任せる。
すると精神は、体を抜け出し空へと飛びたった。
青空に気持ちよく漂い、やがてさらに蒼の世界に上昇して行く。
ポッカリと浮かんだ足元の遥か下には、瑠璃色の地球が美しく輝いていた。
突然バシッと言う音で目が覚めた。
どうも夢だったらしい。
座ったまま寝てしまったのか…我ながら器用な。
注意に、寝ないようにと言われてたっけ…
肩を叩かれるのは、希望だとは知らなかった。
やはり、この機会に一つバシッとやって貰おう。
歩いて来る僧侶に一礼するのが、叩いて頂戴の合図。
深々と頭を垂れると、自分の前に僧侶が止まる。
ヤバイ!緊張が走る
礼をし三回小さく試し打ちをしたあと、バシッと来た。
凝った肩に気持ちいい
両肩バシッたが、中央通路を隔てた反対側から聞こえる音は半端がない。
ベシィッだもの…痛そうだ。
ちなみに、りかさんもそちらで、叩いて貰ってました、大丈夫か
しかし最後の「座禅するから修行になるとか悟とかはありません」(キッパリ)には驚いた。
つまり、自分を見つめる機会のようだ。
ヤ~清々しくて気持ちがいい
座禅、良かった
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