怖い話しver2

この文は（あなた＝自分）と思い読んで下さい。


一人暮らしをしている大学生のあなたがいた。あなたが住んでいるのはごく普通のアパートだが、たまにおかしなことが起こった。大学から帰ってくるとカーテンの形やゴミ箱の位置などが微妙に変わっている気がするのだ。


　最近は誰かにつけられている様な気もしていて、流石に気味が悪くなってきた。あなたは大学の友達に相談した。


あなたが、
「もしかして...ストーカーかな？警察に言うのが一番良いと思うけど...警察は実際に被害が無いと動いてくれないって聞くしなぁ...どうしよう....。」

と困っていると友人は、
「...じゃあ大学に行ってる間ビデオカメラで部屋を撮影しておいて、もしストーカーが部屋に進入しているのが撮れたらそのテープを持って警察に行けば良いじゃん。不法侵入してる訳だから、さすがに警察も動いてくれるだろ。」

と具体的な解決策を提示してくれた。


やはり持つべきは友！ 　これは良い案だ！と思った。
あなたは早速次の日の朝、部屋にビデオカメラを設置して録画状態のまま大学へ行った。　　　　　　　　　　　　　

大学から帰ってきたあなたは焦った。久々に部屋に違和感がある。 　


「これは期待出来る、本当にストーカーが写ってるかも...」と思いながらビデオの録画を止め、再生した。 しばらくは何も写らなかった。しかし映像が夕方になると、知らない女が包丁を持って部屋に入ってきたのだ。


ビビったあなたはすぐに友人に電話をかけた。「ヤバい!写ってる写ってる!!ストーカー写ってる!!!!」と、若干興奮気味に伝え、それからは録画を見ながら友人に内容を実況した。 　


「ゴミ箱漁ってるよぉ...」 　「今度は服の匂い嗅いでる...気持ち悪い!!」


今までコイツは何回も来ていたのかと思うと、あなたは背筋が凍る思いだった。 　


「これで警察も動いてくれるよなぁ」と少しホッとしていると、画面の中の女は押入れに入った。 　


「うわ...押入れの中に入ったよ、しかもなかなか出てこない....」 などと友人と喋っていると、また誰かが部屋に入ってきた。


あなたは言葉を詰まらせた。　　　　


部屋に入って来たのは自分だった。 　　　　　



そしてビデオの中の自分はカメラに近づき録画を止める。　　　　　　　　

そこでビデオは終わっていた。