La Infruenza español スペイン風邪

宿泊先のホスタルに帰ると
体がだるかった。
カルメンおばさんに挨拶をするだけで
ベッドにもぐりこんだ。

小さなクアルト(小部屋)の天井が暗い
はやが回るように感じる
明日はアフリカに旅立つ予定なのに
喉も渇きを覚えていた。

朝カフェ・コンレッチェと菓子パンを食べただけで
蚤の市を見に出かけ
それから人ごみにまみれ
あのスペイン広場にさまよい出た。

その間に風邪にかかったのかも知れない。
思えばもう日本を出てから3か月余り
疲れがたまっているのかも
彼は夕陽のさす部屋でまどろみに落ちた。

午後の眠りは余計に頭を重くする
小1時間ほど眠った彼は階下に降りてみた。
そこにはジーンズに黒いTシャツの日本人がいた。
近くのバルに行こうという。

バルで男と彼は小さいボトルのセルベッサ(ビール)を飲んで
たわいないサッカー・ゲームをした。
男は仕事を辞めて旅しているといった。
口ひげを蓄えているが中身はなさそうな男だった。

全共闘で騒いでいる日本から
いまだフランコの秘密警察がいるスペインに
流れ込んでいる男がいる
彼もその一人だったが。

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