ずっと昔の話。
毎日、昼も夜も関係無く、街をウロウロしていた。
何かに真剣に取り組むわけでもなく、ただただ無意味に毎日を過ごしていた。
何をそんなにトンがっていたのか。
やることなすこと、周りの人達や家族に迷惑をかけたり、心配させたり。
悪いこと = カッコいいこと。
そんな大バ〇な勘違いをしていた頃。
何がしたかったのか。
何がしたいのかすら考えられなかった。
家にも、ほとんど帰らなかった。
それでもたまに、遊んでる友達が『今夜は帰るわ』って、みんないなくなると、仕方なく自分も家路につく。
家までの帰りに一本の通りがある。
通りの先に、建物と建物に区切られた、縦長の四角い景色が見える。
土手があって、川を渡る鉄橋が見える。
夜中にここを通ると、忘れた頃に、偶然見られるものがある。
土手も、鉄橋も、そして空も
全部が同じ黒一色に染まって
その四角く切り取られた真っ黒な空中の真ん中を
細い一直線の電車の光が、斜めに横切って遠ざかる。
真っ黒な空中を飛んでいるみたいに。
まるで
銀河鉄道だよ。
十数秒間、足を止めて
十数秒間の空想の世界。
それが見えなくなると、現実に戻る。
家に向かいながら
『鍵、開いてるかな…』
この話は、当時遊んでいた友達にはしなかった。
『はあ?お前、何わけわかんないこと言ってんだ?バ〇じゃねーの』
そう、からかわれるのが嫌だったから。
同じものを見ても、同じように空想して、同じように感動するとは限らないから。
今はその川沿いに、たくさんの高層マンションが立ち並んで、あの通りからも、もう銀河鉄道は見えない。
でも、あの時、頭の中のキラキラボックスに、ちゃんとしまった。
そして、今日、久しぶりに頭の中の引き出しを開けてみた。
銀河鉄道。
行き先は、数え切れないぐらいの星々がキラめく夢のような世界。
キップは持ってる。
俺も乗せて。
キップは、たくさん持ってる。
みんなも乗せて。
もうすぐ日が暮れる。
夜空を見上げたら
素敵な旅に出発だよ
コメント
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そして、その銀河鉄道の中には得体の知れない人物が乗っており・・・
いつまで経っても駅に停車しない・・・
頼みの綱の携帯電話は
【圏外】
外は漆黒の闇また闇
ふと気がつくと、背中越しに得体の知れない人物からの視線・・・
男は振り返った
すると、そこには~
続かない
runphorinx
2011年09月06日
こんばんは~ りんママで~す
私はこう見えて(顔だしてないけど・・・)、真面目でしたね
家出したら、二度と帰らないと信念を持ってましたから、
家出したことはないですね~
まあ、正義の味方でしたから・・・(笑)
でも、銀河鉄道は憧れですよね~
前に、夜中に汽車に乗って行ったら、サンタの村に行って、
たくさんのサンタさんがそこでプレゼントの準備をしてて・・・て映画を
観たけど、中々よかったですね~
でも、実際だったら・・・怖くて乗る勇気ないかな~
あ、夢ないな・・・私・・・
でも、人生がジェットコースですから、平和がいいや~(笑)