本で泳ぎきる0327

今日はお仕事が暇なので、読みかけの本を2冊読了した。

『茶漬け一膳 取次屋栄三⑤/岡本さとる』(祥伝社文庫)

今、ハマっている時代小説。
昨日の赤穂行きも、この文庫の古本を増税前に買いに行くという目的もあった。
シリーズ5冊目。
この巻では以前、登場した人物が後日談が繰り広げられている。
アマゾンのど素人書評で、「登場人物が多すぎる。」と、書いてあったが、シリーズ物で登場人物が増えていくのは当然の話だし。それをいちいち覚えられないなら本読むなぁ!って言ってやりたい。(というか、その書評自体。自分は記憶力のない◎◎なんですけどと堂々とカミングアウトしているようなものだと思うんだど(爆))
素晴らしい物語には素晴らしい登場人物がいる。
それがちょっとした脇役であったとしても、ふっと物語の中で再会する喜び。シリーズ物の醍醐味っていうんでしょうかね。
仕事場には次巻を持ってこなかったので、帰ったらさっそく次を手に取ることでしょう。

『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー/高橋秀実』(新潮文庫)

進学校として名高い開成高校の野球部は、とにかく打って打って打ちまくるというスタイル。
一見、乱暴に思えるこのスタイルは、ある意味では、開成高校という頭のいい選手たちだからこそ、出来た野球スタイルなのであった。
しかし、そのスタイルこそが、本来の野球のある形だったのかもしれない。
その意味は解説で述べられている桑田真澄さんの言葉で納得できる。
僕が好きな野球。
計算された「勝つ」ための野球ではなく。
本来、自分たちが持っている本能で、投げこまれたボールを打つ。
晴れ渡る青空に白球が舞い上がっていく。その姿が眩しくもあり。
その躍動感に心打たれるんだと、この本を読んで改めて思わせてもらった。

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