『明日町こんぺいとう商店街』

『明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語』(ポプラ文庫)

を読みました。
作者名が書いてませんが、
これは7人による競作です。
テーマは「商店街」

大島真寿美さん
大山淳子さん
彩瀬まるさん
千早茜さん
松村栄子さん
吉川トリコさん
中島京子さん

と云うかなり個性的な作風の作家さんが並んでます。
某ネット通販サイトの素人書評では、
統一性がないと書かれてましたが、
この作家のラインナップを見れば、
統一性なんて括りは必要ない。
「明日町こんぺいとう商店街」の一店舗で起こる出来事を、
彼女たちの感性で描いている。
それを楽しむのがこの本の意義のような気がします。

商店街と云えば、今ではすでに斜陽と化してますが、
ここは寂れてもなく、かと云って繁盛しているわけでもない。
ある意味ノスタルジアな感覚なのかもしれませんが、
商店街ってなんとなく不思議な空間だよね。
それはある意味で疎遠になった個人営業というどこか、
忘れてしまった一対一のやりとりの醍醐味なんだよな。
と、この本を読むとそう感じてしまいます。


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