例年一人で参加している「熊野花火大会バスツアー」ですが、水泳教室の雑談の時に今年もツアーに参加することをお話ししたら、年配のおばさん達が一緒に行きたいということで、彼女らのご主人や女友達など私も含め総勢8人のグループで出かけることになりました。
過去に参加した記憶をたどっても、雨に降られたことなどなかったのですが、今年はお盆前の台風の影響や梅雨前線の停滞で、週間天気予報を見ても曇り時々雨のような日が続いていて、せっかくお連れするなら、良い天候の中花火を楽しんでいただきたいと思っています。
4月から消費税が8パーセントに増税された関係で、去年のバスツアー代金が1万1870円だったのが今年は1万4870円となり、3千円の値上げになってました。
昨年同様、集合場所はJR名古屋駅新幹線側噴水前に午前8時。
この周辺、いろんな旅行会社のツアーの集合場所になっていて、ツアーの行き先を書いた紙を広げて添乗員が、あちらにもこちらにも。
夏の旅行シーズンも盛りで、その様子が尋常じゃないです。
みんなには30分前には集合と言っておいたけど、行ってみたらまだ2人。
1人で参加している時と違い、みんな時間通りに集まるか不安な気持ちでキョロ、キョロ。
自分の参加するツアーの添乗員さんも見当たりません。
そのうち、斜め目の前に少し、いやずいぶん太めの男性を中心にして人の輪ができはじめました。
彼が今回のツアーの添乗員さんのようです。
このツアーって、不思議と太めの添乗員さんが多いんですね。
いろんなお客さんがいて、ストレス太りかな。
私の他の参加者も、「I」さんのお友達2人が集合すれば、これで全員です。
キャスターで、ビールとつまみをたくさん詰め込んだ発泡スチロールの箱2段重ねを運んで、最後のおばちゃん2人が合流しました。
意気込みが違うね。
諏訪の花火大会や、あちこちよく旅に行かれているそうです。
時間までには全員集まり、無事にバスに乗り込むことができました。
バスは名古屋西インターから東名阪高速道路を利用し、一路熊野に向けて加速。
このツアーは、毎年何時に現地に到着するかが、大きな関心事なんですね。
過去、花火大会の駐車場まで到着する前に花火が始まってしまい、少人数に分かれ国道でバスを降りたこともあったり、渋滞でバスが前に進まなくて、旅行会社の配慮でJR尾鷲駅から急きょ鉄道でJR熊野駅まで移動になったこともありました。
おっ!先程のキャスターおばちゃん。
バスの席に着くなり、500缶のビールで酒盛りが始まったようだね。
すでに中性化したおばちゃんに恐い物はなし。
乾き物のツマミまで、こちらの席までおそそわけいただきました。
バスの熊野到着時間を左右する要因は、四日市、亀山間の交通渋滞や事故渋滞、そして尾鷲、熊野間の渋滞次第です。
毎年渋滞がひどくなって、その度に翌年の集合時間が遅くなるのがこれまでの流れでした。
熊野大会は、曜日に関係なく、毎年8月17日に開催されてます。
今年は日曜日にあたるだけに、いつも以上に渋滞が心配だね。
名古屋駅前を出発して、最初のトイレストップが御在所SA。
さぁ!これから渋滞の列に突っ込んでどうなることやらって心構えしていたら、なぜか車の流れがスムーズ。
どうしてかな。
最近の天気が不安定だったからでしょうか。
バスは順調に亀山JCTを通過して、 勢和多気から紀勢自動車道に。
奥伊勢PAで2回目のトイレストップ。
尾鷲では魚いちば「おとと」で、参加者は昼食のお弁当を購入です。
時計を見たら午前11時30分。
今まで尾鷲から熊野までは、大渋滞の山間部の1本道をのろのろ進みながら峠越えでしたが、3月下旬に開通した熊野尾鷲自動車道を利用したので、鬼が城駐車場の到着が午後0時22分。
今までにない最短時間で到着できたのですが、早く着きすぎて花火が打ち上がる午後7時までの時間の過ごし方に戸惑ってしまいます。
今回一緒に参加したメンバーは、初めてのツアーだけに比較できる経験がないので、私に一存してる様子です。
皆さんに聞いてみたところ、「鬼が城」に来たことがないようなので、まず波で浸食してできた鬼が城の遊歩道を歩いて大自然の造形美を見ていただきました。
この場所、初めて目の前にすると、相当インパクトがありますね。
さらに鬼が城沖には、夜の花火を楽しむために停泊している豪華客船の「飛鳥」の勇姿が横たわっていました。
この場所、日陰になっているうえに海からの風が心地良かったみたいですね。
その後桟敷ナンバーのチケットが配布され、添乗員さんの案内でトンネルを抜け七里が浜にツアー参加者を案内されるようでしたが、その列から離れ私のグループは5月のGWに訪ねたことがある熊野街道の松本峠の登り口に案内しました。
短時間で行ける良い場所と思ったのですが、年配の人ばかりなので急な石段をあがって行くのは無理な方もみえましたね。
それでも私の歩幅にあわせて登っていただけた人もいました。
途中で、石段の下に動く生物を発見。
よく見ようとすると、すぐ奥に引っ込んでしまって何なのかわかりません。
自分の気配を消してあらためて見ると、それは赤いカニでした。
海岸が近いというものの、人が登るのにも大変な登り坂なのに、カニが所々にいるのは新鮮な驚きです。
20分ほど登るとお地蔵さんがたたずむ松本峠。
それぞれ到着する時間は違ってましたが、汗まみれになりながら松本峠の頂上にみんなが到着。
ベンチで少し休んで、汗が引くのを待って、そこから七里が浜の海岸線の見渡せる東屋に。
年配のおじさんが、お地蔵さんの横のほこらにあった思い出ノートに一生懸命書き込んでいるようです。
「行くよ。」と、みんな声かけたのに、いつまで待ってもそのおじさんが東屋にやってこないよ。
仕方なくお地蔵さんの場所に戻ってみると、よりによって反対側の登山口に降りて行ったとか。
8人もいると何かしら筋違いのことをやらかす人が必ずいるものですね。
その人を探さなくちゃということで、そのおじさんのいった道を追いかけて下ることになったよ。
JR熊野駅側に降りる登山口を下まで降りたのに結局見つからなくて、海岸線に沿ってある国道42号線を歩いて、先程の登山口まで戻るという熊野古道周遊ウォーキングになってしまいました。
この時点で携帯の万歩計は早くも1万5千歩を越えて、「目標達成」の表示です。
登山口入り口で登るのをあきらめて待っていた人は、その間待ちくたびれただろうね。
本当に迷惑かけました。
勘違いして1人で登山道を下っていった年配のおじさん以外、他の参加者をまとめて砂浜の桟敷を目指して歩き始め、指定された桟敷の場所にたどり着いたのが午後4時になっていたね。
その後迷子になったおじさんが私の携帯に電話をかけてくれて合流となったけどね。
砂浜から熊野灘の沖に停泊している「飛鳥」の上に、偶然虹がかかってみんなの気持ちを癒やしてくれたよ。
桟敷に荷物を置いて、それぞれ露店の出店に買い物に行ったり、駅の向こうににある「イオン」まで出かけたりして、日が落ちるまでそれぞれ自由に別行動。
自分もビールを買いに行って、値段を聞いたら500円とか。
それが今の相場なんだね。
空があかね色になってみんなが桟敷に落ち着いたら、おばちゃんのかばんからツマミや、焼き鳥、コロッケ、焼きそばまでいっぱい出てきて、「食べなさい。食べなさい。」と、勧めていただけるので、ビール代以外は、お金を使わなく済んでしまいました。
みんなには、また熊野花火大会に来たいと思って帰って欲しいです。
闇が周りを包み始めた頃、いつもの女性のトーンで花火大会開始のアナウンスが聞こえ、1発目の打ち上げ花火が大空に広がりました。
「花火の輪が大きい。」と、隣からうれしい感想が聞こえてきます。
今回は8人のグループで桟敷を占拠してるので、花火が連発で打ち上がった頃には、おばちゃんたちは
レジャーシートの上で寝転んで見上げていたよ。
いつも花火を撮影するために三脚を持っていくけど、今回熊野花火大会の話題に上がる三尺玉の海上自爆を初めて動画で撮影してみたら、思っていた以上に上手に撮影できたよ。
ただ花火大会が始まった途端風がやんだため、火薬の煙がいつまでも流れず、花火の全景が隠れたのが残念だったね。
最後の鬼が城の岩盤の上で花火を破裂させる音がお腹に響くことで有名な「鬼が城大仕掛け」で花火大会もクライマックス。
今回御一緒していただいたみなさんに満足していただいたことを願うばかりです。
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