本で泳ぎきる1115

今日、読んだ本『○に近い△を生きる/鎌田實』(ポプラ新書)生きる自信を失った時。何かがぼくを支えてくれる。それは自ら求める本能の現れなのか、単なる偶然なのかわからない。この本も偶然に買った本。きっかけはぼくが勤める本屋でのこと。一本の電話がかかってきた。お客さんの在庫確認。それが鎌田實さんの昔の本だった。在庫がありますよ。と伝えて、取り置きとして、レジの奥に保管される。人が求むものに興味がわかない人はいない。ぼくも当然のようにちらりとページをめくってみる。でも、その時はなんの関心も出てこなかった。はずだった。閉店間際。店内に掃除機をかける。その時に鎌田さんの新刊があったことをふと思い出した。創刊されたばかりのポプラ新書の記念すべき第一弾。ここからは本能だろう。○に近い△を生きる。このワードにぼくの今の心境が投影されている。その本をポケットに入れて、レジの近くを通った時に本棚の上に置いた。そして、購入後。この本の言葉、言葉が自分の今に沁みていく。お前は間違っていないんだよ。常識や正論に惑わされず、相手の事も考えつつ、自分の事も考える。著者ほど、素晴らしい人生を送っているとは思わないけど、小さいながらも自分の正しいことが、人を救うのだと確信して行動することの正しさをこの本で教えてもらった。だから、疲れていてもぼくは少しでも本を読む。それが今のぼくにとっての心の汚れを洗い流す言葉のシャワーなのです。

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