本で泳ぎきる0113

かなり久しぶりになってしまいました。
気が付けば年を越してました。
今年もよろしくです。

2日前に3週間ぶりに2冊。
そして、今日1冊読了しました。

『ホームレス歌人のいた冬/三山喬』(文春文庫)
2008年の冬。
朝日新聞の投稿短歌の欄に、
住所をホームレスと書いた投稿が載るという出来事が起こった。
その短歌はホームレスとしての哀愁あふれる作品であり、
作品も秀作が多く、何週にわたり掲載されていくと、
彼に対する関心も高まったある日。
突然、投稿が途絶えてしまう。
著者は彼が生きていると思われる横浜の街をさまよう。
さまざまなホームレスやホームレスたちを見守る人たちと接するうちに、ホームレスたちの生きざまに自分の生きざまを照らしていく。

この本を読み始めたきっかけが、
今の仕事の契約を昨年いっぱいで打ち切ろうと考えていたときに、
ふとタイトル買をした本。
ここに登場するホームレスたちを批判するのは簡単かもしれないが、
そこに至るまでのいきさつは様々で、著者が陥ったように、
明日のわが身という気持ちを正直隠せず、
読了までに時間がかかってしまった。

そのあとは90ページほどの作品を読了しました。

『小さなトロールと大きな洪水/トーベ・ヤンソン』(講談社文庫)
ムーミンシリーズの第1作であるが、第二次世界大戦のさなかに発行されて、復刊に時間がかかった作品で、講談社文庫でもシリーズ最後の作品として発売された。

ニョロニョロと共に消えたパパを探しにムーミンとママは森をさまよう。途中でスニフと出会い、チューリッパと共にパパを探す旅をする。童話と云う形態で描かれているが、そのベースには戦争という影が不気味に横たわっている。
それが作品後半の大洪水という存在である。
だからこそ、最後のハッピーエンドであることは、戦争と云う愚かな存在を知らしめるために必要な結末となっている。

今年はのんびりとムーミンシリーズを読了していきたいと画策している。

先ほど、読み終えた本。
『石の繭 警視庁殺人分析班/麻見和史』(講談社文庫)

最近は女性が主人公の刑事ものが多いが、これもそのひとつ。
ただ、その手の作品はタフな女性が描かれることが多いが、
この作品は半人前ながらも同僚たちと切磋琢磨しながら、
犯人を追いつめていくという作品。
400ページ以上だけど、1日で読了した。

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