映画音楽と音声の若干の考察

最近、音楽家のジョン・バリーが亡くなった

有名なのは『007』のテーマ曲だけど、個人的にはブルース・リーの『死亡遊戯』を聴く度、血湧き肉踊る(確か辰吉丈一郎が入場曲に使っていた様な)

無性に聴きたくなって、ブルーレイを購入した訳だが、『死亡遊戯』には以前から音に関して気になる事がある

幼少の頃、映画評論家の荻昌弘が司会の『水曜ロードショー』で放送された時の怪鳥音(いわゆるリーの叫び声)と、以降リリースされた幾多のビデオソフト版のそれと、明らかに声が違う


ソフト版で手に入るリーの怪鳥音は、明らかに他人の吹き替えで画と合っていないのみならず、テンションが違うので興ざめする

一体放送版は何だったのだろう?(エアチェックを消したのが悔やまれる)

そして今回のブルーレイ


―△―

オープニングのテーマ曲に、怪鳥音とヌンチャクのBGMが入っていた(放送版にはあってソフト版にはなかった)ので○

一方、格闘シーンの怪鳥音はやはり吹き替えなので×

ところが、特典の未公開格闘シーンの音は、どうも本人っぽい、てか放送版の時の怪鳥音だった!



香港映画オタクの方々に聞くと、当時の香港は広東語と英語の2バージョン作っていた可能性があり(昔のイタリア映画みたい)、『死亡遊戯』はリーの没後に追加撮影し完成したので(本人の声がない)音声マスターが混在しているかもと

放送版はどうやら偶然本人の声バージョンが供給された可能性がある、と推測される

ジョン・バリーの音楽とブルース・リーの怪鳥音

この組み合わせで初めて映画が輝く事を、ソフトメーカーは真剣に取り組んで欲しい

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