音楽で見逃しがちな肝心な事。その1
※(ちょっと長かったので、何回かに分けました。
基本的に音楽業界は芸術産業でもあるのですが、ロックやポップス業界はビジネス色が強いので、教えてくれない&見逃しがちな肝心な事が多々あります。
逆に言えば、そういった事を感じ取れないといった事が、その人にとってまだ早い、という解釈にもなるのでしょうが、私がそう感じる何点かを述べたいと思います。
誰も言ってくれない事でありますので、当然、私にも教えてもらった事ではなく、私の独断での判断です。
もしかしたら大変な勘違い、間違いなのかも知れません。(笑)
でも・・・、その辺も、見極める為にも考えてみる価値がある事柄だと思いますので、ご一考頂ければと思います。
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ます、演奏について(テンポ)
僕はよく今まで組んだバンドのメンバーに「アマは難しい事を雑に、プロは簡単な事を丁寧に。」と、くどく言ってます。
1曲の中での演奏でウルトラCや見せ場的なパフォーマンスが出来る時間は数十秒です。まあ10秒前後と言ってもいいと思います。
残った3~5分余りの殆どの時間はコードを単調に刻んだり、目立たない簡単なパートの繰り返しです。
でも、この簡単と思える繰り返しが、実はアマとプロでの一線を引ける程の差が出ます。
殆どのアマはかっこよく見せる見せ場にのみ集中して、それが来るまでは気が気でなく、来ればホッとして、気を抜いてバック演奏してます。
そんなライブを多く見ました。
ライブされてる方は、やっている時は気が付かない事が多いので、是非、録音したものをよーく聞いてみて下さい。
正確なテンポで、抑揚もありながら安定感のある演奏として聞こえているでしょうか?
普段のスタジオ練習も、是非、毎回、録音して、終わってからよーく聞いた方がいいです。
演じている側にとって、見せ場と思っているソロなどはリスナー(聞く側)にとってはほんの一部で歌の間の骨休め程度にしか感じてません。
3~5分の曲のメインは歌であり、そのバックがしっかりしてないと「なんかうるさいバンドだね。演奏下手。」などと感覚で感じてしまうものです。
そして、このテンポを正確に刻む事って、皆さん練習しているでしょうか?
メトロノームを用いて、5分位、一つのパターンをずっと繰り返す練習です。(8ビートを刻むとか)
これは初心者用の専門練習ではありません。
自分の中のテンポキープをある程度以上(人間の耳で正確と判断出来る位)出来るようにする為の練習で、多くの時間が必要になります。
(よく、テンポキープをリズムキープという人が多いですが(私もでした。汗)、リズムとは本来旋律のパターンを言うそうで、この場合はテンポキープが正しいそうです。)
スポーツ選手の素振りと同じですね。
彼らはプロになったら、素振り練習をしないでしょうか?
常に行ってますよね。
それと同様なのです。
これが演奏を行う上での最低限で、プロアマの最低限の線引きでもあると思ってます。
続きは次回。
次回では、自分のテンポ感を知る方法や重要性、練習法などを書きます。
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