音楽で見逃しがちな肝心な事。その2
前回の「テンポについて」の続きです。
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プロでもアイドルバンドなどでリズムギターが甘い人は結構います。
まあ、それでも普通、何年もプロとして多くの時間をプレイしていると多分、そう言った肝心な事に気付いて練習し徐々に上手くなってくるものなのですが、テンポキープが甘いままの人でずっとプロでやっていける人はまず、いないと思います。
そりゃあ、ギターにしてもドラムにしてもかっこいい所を見せたいし、ハイテクニックも武器の一つである事には間違いないので、その練習も確かに必要だし、価値はあります。
ただ、優先順位で言うと、それらは二の次です。
まずは、一定のテンポでぶれずに5分前後、常にプレイ出来るように何度も何度も繰り返し練習をする事を勧めます。
テンポは体のどこかで必ず刻みながら練習しましょう。
体にタイム感をつけるのと、みんなで練習する際、息を合わせる時に必ず役に立ちますので。(ドラマー以外は基本足ですね。)
メトロノームで練習していると、ふとメトロノームが止まった!と思う事があります。
それがジャストですので、それを3~5分、ずっとキープ出来るように練習しましょう。
そして、初めは抑揚(強弱)は付けなく、一定の音量でやります。
それで出来るようになったら、少しずつテンポキープしながら抑揚を付ける練習をしていきます。
あなどるなかれ。やってみると以外に難しいものなんですよ。
これは出来るようになってからも、常に(回数は減らしても)ウォーミングアップの一環としてやるといいと思います。
腕は鈍ると同様にテンポ感、リズム感も同様ですので。
演奏というのは普段の生活では使わない運動や神経です。
非日常的な行為なので、練習は故意にしないと鈍ってきます。
そして、演奏の場合、筋肉を鍛えるという事より、運動神経を鍛えると言った方がいいので、基本、毎日の方がいいです。
ハイテクを持っていても雑なコード弾きの者より、目立ったテクはなくても安定した基本リズムを弾けるものの方が、仕事が来る可能性が非常に高いです。
よく、メトロノームなどで練習すると、機械的で人間らしさがないから、初めからフリーテンポで。
なんて考えてる人が多いですが、テンポを正確に出来る事が大事ではなく、正確に出来るように練習する事が大事であって、正確にキープが出来るからこその安定した中での自然なテンポの変化が可能となり、それが強いては後に自分に染み付くノリ、グルーヴとなります。
正確にキープ出来るから、人に合わせる事も出来ると思って下さい。
クラシックがその最たるものです。
何故、昔からメトロノームが存在しているのか?
決して時代の産物ではないんです。
今回はこの辺で。
次回はテンポからなる「ノリ」や「いいアーティスト」の条件などについて書こうと思います。
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