音楽で見逃しがちな肝心な事。その3
前回の「テンポについて」の続きです。
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ノリにも前ノリ、ジャスト、後ノリとありますが、これらも通常は正確に安定したジャストで聞こえる範囲内での事です。(例外もありますが。)
一般的に前ノリは跳ねた感じで軽く聞こえ、後ノリはずっしりと安定感で重く聞こえます。
本来は自分の長年の練習で染み付いてるタイム感での事なのですが、これを故意に曲により切り替えて演奏する人もいます。
(本来は個人の癖・特徴・個性となる部分なので、使い分けなどしなくてもいい部分です。)
同じような人間独特のものに「グルーヴ」というのが、あります。
これは一定に若干のズレで生じる「ノリ」に対して、ある特定の位置(拍数など)のズレによる抑揚・流れで抑揚時に付けるアクセント(強弱)とも重なり、来る流れ・ウエーブの事ですが、これも、ノリ同様、長年の練習の中での自然に染み付くタイム感の一種です。
これは故意に切り替えたりするものではない、その人の癖・特徴・個性となる部分です。
そういった演奏も基本のタイム感があっての事なので、是非、皆さん、試みてほしいと思います。
私が見た光景として、あるバンドに参加してた際、リハで新たに加えた人に対して、「う~ん、いいねぇ!最高!!」とニコッと笑顔で言って、終了後その人と別れた後、「あいつは駄目だな。今回限りだ。」と(汗)、そんな事を何度か聞きました。
そして、ライブが終わり、打ち上げ後「じゃあ、また機会があったら、呼びますので宜しくお願いします。お疲れ様でした!」と言って、以降、呼ぶ事はないんです。
理由は殆どが「リズム甘いよ。雑だし。」か「周りに合わせない。何度言っても音量でかいし。アンサンブルわかってないよ。」などです。
まあ、この辺もあまり酷い場合はリハ時点で終わりですが。
もちろん、人によりけりでズバッと言って切り捨てる人もいます。
ただ、何故駄目なのかまでは、なかなか言ってもらえないし、もし、言ってもらえても当然、どうすればいいか?は言ってくれません。
ここに挙げたテンポキープはあくまで、最低限必要なものの一つです。
実際にはこれに、演奏スタイル、良い音、響きで聞こえる弾き方、個性、容姿などのビジュアル的要素もいろいろ係わってきます。
私が見て「素晴らしい」と感じるプレイヤー、アーティストは
1、 正確で安定したリズム(テンポ)
2、 抑揚やいいノリ(グルーヴ)でアンサンブル(周りの音との調和)を気にしている。
3、 歌っている。(演奏しながら歌ってるという事ではなくて、歌心を持って(表現している)演奏している。)
だいたい「安定してて、いいノリで歌ってるなぁ~」みたいな感じで、呟いてます。
不思議とこの3つが揃ってると、容姿、ステージングなんてどうでもよくって(笑)、もう、その存在感、オーラで最高に輝いててかっこいいんですよ!!
そう感じるのは僕だけかも知れませんが。(汗)
今回はこれにて失礼します。
次回はテンポが乱れる時とそれを防ぐ練習法、意識などを書くかも・・・知れません。(笑)
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